続いて処理性能を見ていこう。Geekbench 6の測定では、「Google Tensor G4」を搭載したPixel 10aはシングル1744、マルチ4432を記録した。シングル性能は型落ちのハイエンド機に並ぶが、マルチ性能は最新のSnapdragon搭載機に大きく引き離されている。
これに対し、次世代プロセッサの「Google Tensor G5」を備えるPixel 10はシングル2177、マルチ4842をマークした。シングル性能は前世代のハイエンド機を明確に上回り、実用面での快適さが向上している。
とはいえ、GoogleはPixelをゲーミング用途のスマートフォンとして打ち出しているのではなく、「日常生活の中でいかに自然にAIを体験させるか」に重きを置いている。実際に同社は、直接的に他社製品との比較スコアは示していない。AI時代においては単にベンチマークの結果だけでは分からない差分もある。GoogleがGeminiやカメラをはじめとする体験を重視していることから、ベンチマークのスコアだけではPixelの魅力は計り知れない。
さらに、Pixel 10やPixel 10aでアピールされているのが、データ共有機能の利便性だ。ファイル共有機能「クイックシェア(Quick Share)」が新たにAppleの「AirDrop」と連携したことで、相手がiPhoneユーザーでも写真や動画などを送受信できるようになった。デバイスの違いを気にすることなく、大切な瞬間をその場で手軽に分かち合えるのは大きな魅力だ。
最後にAI機能の差に注目する。Pixel 10では利用できるが、Pixel 10aでは非対応の機能がある。その1つが「マジックサジェスト」で、メッセージや通話、検索の際に、必要な操作を先回りで提案してくれる。
「Pixel スクリーンショット」もPixel 10aでは利用できない。これはメモ代わりに撮影したスクリーンショットの画像やテキストをAIが自動で整理・解析し、後から自然な言葉で検索できるように扱う機能だ。旅行の予約情報や欲しい商品、クーポンの有効期限といった膨大な画像を管理・検索するような場面で非常に便利だが、2026年4月20日時点では対応していないので注意したい。
このように、Pixel 10aは4万9000円という価格差を抑えつつも、持ち運びやすい軽さと完全フラットな新デザイン、そしてaシリーズ初の新機能を備えた、コストパフォーマンスに優れた一台だ。対するPixel 10は、望遠レンズによる強力なカメラ性能や次世代プロセッサによる高い処理能力に加え、日々の情報を整理する高度なAI機能までフルに活用したい層に向いている。予算と自分が必要とする機能のバランスを考え、最適なモデルを選びたい。
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