「Nintendo Switch 2」は買いやすくなったのか? 販売店が悪戦苦闘した転売対策の「その後」を追う(2/2 ページ)

» 2026年04月20日 16時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
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現在の流通状況は2025年からどう変わった? 今後の供給に懸念も

 2026年4月現在、ようやく市場全体の供給が需要に追い付いてきた。多数の在庫が市場に広く流通し始めており、入手困難だった状況は劇的に改善に向かっている。例えばビックカメラやヨドバシカメラといった全国展開している大手家電量販店の公式通販サイトを見ると、その変化は一目瞭然だ。ほとんどの店舗で軒並み十分な在庫が確保されており、抽選などを経ることなく、正規の新品を定価で即時購入が可能な状態となっている。

 ビックカメラの通販サイトを確認すると、通常モデルが即納可能な状態で販売されている。さらに本体だけでなく、プロコントローラーや画面の保護フィルムなどを最初から同梱した高額なプレミアムセットなど、さまざまなバリエーションの商品も容易に購入できる。オンラインストア上で入荷を待たずにいつでもすぐに購入できるようになったことで、消費者が自分の目当ての商品やセットを自由に選びやすい、本来あるべき買い物の環境がようやく整えられたといえる。

NintendoSwitch2 任天堂 ゲーム 転売 ビックカメラの通販サイトではNintendo Switch 2(日本語・国内専用)とそのアクセサリーをセットで販売している。無条件でとはいえないが、在庫はありすぐに購入手続きを行える(出典:ビックカメラの通販サイト)

 ジョーシンおよびヤマダデンキといった他の大手家電量販店の通販サイトでも、同様に在庫が潤沢に用意されている。正規の定価で待たずに購入できる環境が完全に整った。一方で、各社とも油断せずに、引き続き1人1点限りという数量制限を設けている。もし複数のアカウントを使って重複注文をした場合でも、システムの検知によりキャンセル処理が厳密に行われている。同一住所での複数購入を禁止し、返金手数料を請求するなど徹底した転売防止の取り組み自体は現在も継続中だ。

NintendoSwitch2 任天堂 ゲーム 転売 ヤマダデンキなどでも在庫があり条件さえクリアすれば購入できる(出典:ヤマダデンキの通販サイト)

 こうした新品市場での供給回復に歩調を合わせるように、Switch 2は中古市場にも非常に多数の在庫が出回るようになっている。例えば全国で中古デジタル機器の買い取りと販売を行っているじゃんぱらの公式通販サイトを確認する。未開封の未使用品から状態のよい中古品まで、幅広い価格帯の通常モデルが多数販売されている。またマリオカートや「Pokemon LEGENDS Z-A」などの人気ソフトを同梱した特別なセット商品についても、豊富な在庫が確認できる状況だ。

 じゃんぱらだけでなく、スマートフォンやゲーム機の中古販売で有名なイオシスや、リコレなどでも多数の在庫が確認できる。販売価格を見ると、傷が少なく状態のよい中古の美品であっても4万4000円台などに設定されており、既に定価を大きく下回る金額となっている。そのため、少しでも安く手に入れたいと考える人にとっても、容易に入手できる環境といえる。新品を買うか中古を買うか、消費者が自分の予算に合わせて自由に商品を選べるほど購入の選択肢は大きく広がっている。

 このようにSwitch 2は、異常な品薄が続いた2025年よりも格段に購入しやすくなった。しかしここにきて今後の不安材料も生じている。2026年3月末には、米ブルームバーグ通信によって、任天堂が1月から3月期の生産を減産するという内容が報道された。この減産報道は株式市場にも大きな衝撃を与えた。日経平均株価の動きにも影響を与えるなど、経済全体を巻き込むニュースとして広く報じられた。

 現時点において、メーカー自身が生産の減産を公式に発表したという事実はない。しかし株式市場の投資家たちの間では、この減産報道の内容が強く懸念されてしまい、結果として任天堂の株価が下落する事態となった。現在は市場に広く在庫が流通しており、誰もが買いやすい状況に改善している。しかし、このような減産を巡る報道が出ている以上、これまでのような安定的な供給体制が、今後もずっと続くとは言い切れない。市場の動向には引き続き注意を払っていく必要があるだろう。

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