トリファは、世界140カ国1400以上の空港ラウンジをアプリ上で予約し利用できる新機能「ラウンジパス」の提供を開始した。嘉名雅俊代表取締役が率いる同社は、海外eSIMアプリ「トリファ」を展開しており、新機能も同アプリ内で提供する。利用者は年会費や月額料金を支払う必要がなく、フライトの予定に合わせてラウンジを1回単位で予約して入室できるようになった。
開発の背景には、コロナ禍からの回復による旅行需要の急拡大と空港の混雑がある。国際空港評議会の発表によれば、2025年の世界旅客数は約98億人に達し、2019年比で7.3%増となった。羽田空港が利用者数で世界3位に浮上するなど混雑が慢性化しており、調査では海外旅行者の30%が待ち時間にストレスを感じている。トリファはこの時間を旅の一部として楽しめる環境の構築を目指した。
同社の実態調査では、空港ラウンジに対し「特別な層しか使えない」「料金が高そう」といったハードルを感じる人が約8割に上ることが判明した。ラウンジパスはこうした心理的障壁や手続きの手間を取り除く。利用者はアプリで空港とラウンジを選択し、1980円からの利用料金を支払うだけで済む。購入後に表示されるQRコードを現地の窓口で提示すれば、会員登録なしでスムーズに入室できる。
本機能は、主要な国際ハブ空港から地方都市の空港まで幅広く対応している。同行者についても、人数分を購入することで一緒に利用できる場合がある。トリファはこれまで海外eSIMを通じて通信課題の解決に取り組んできたが、ラウンジパスの追加により渡航手続き全般の利便性を高める。嘉名氏は「トリファとパスポートだけで世界中を自由に旅できる未来」の実現に向けて、今後も障壁の除去を進める。
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