サムスン電子は次世代の折りたたみスマートフォンに向けた新しいディスプレイ技術である「Flex Titanium」を発表した。この新技術は7世代にわたる折りたたみ製品の開発経験とエンジニアリングの知見を基盤にしてディスプレイの構造を新しく設計している。構造と素材の両面から大きな進化を遂げることで、パネルの耐久性向上と折り目の目立ちにくさを同時に達成した。
新技術のFlex Titaniumはこれまで培ってきた高度なディスプレイ技術を結集して開発した。具体的にはチタン合金フィルムとチタンプレートという2つの主要なチタン部品を組み合わせている。この独自の設計によって、デバイスに求められる薄さと繰り返しの折りたたみに耐える柔軟性、外部の衝撃から画面を守る強度の3つの要素を非常に高い次元でバランスよく実現した。
サムスン電子副社長兼MX(モバイルエクスペリエンス)事業部HW R&D担当のSunghoon Moon氏はユーザーのニーズと技術力を結びつける重要性を強調している。Moon氏はこれまでの開発知見を基盤にして優れた視聴体験を中心に据えながらユーザー体験を一段と高める革新的なディスプレイ技術を採用したと語った。日常生活の中でユーザーがしっかりと実感できる高い価値を製品を通じて提供していく姿勢を示している。
同社は2007年にAMOLEDディスプレイを普及させてからフレキシブルなフォームファクターの進化まで数々の革新的なモバイル技術を市場に提供してきた。開発陣は実使用の状況を考慮した継続的な改良を重ねることで、新技術の真価が初めて発揮されると考えている。この方針は急速に普及が進む折りたたみの分野においても例外ではなく、絶え間ない改善を続けているのが現状だ。
開発チームは7世代にわたる製品開発を通じて多くのユーザーの声に真摯に耳を傾けてきた。その膨大な意見を集約した結果として、折りたたみ製品に求められる重要な要素が2点ある事実にたどり着いた。それは大画面で没入感のある快適な視聴体験を得ることと、携帯性や美観を損なわない目立たない折り目を実現することだ。この2つの課題の解決に向けて素材の革新を進めた。
同社は技術と素材に加えて機械工学の革新を組み合わせ、折りたたみディスプレイの構造そのものをさらに進化させている。その進化の集大成として生み出したディスプレイ技術が今回のフレックスチタンだ。デバイスの設計とディスプレイ技術を高いレベルで融合させることで、モバイル業界をリードし続け、他社には真似のできない圧倒的なユーザー体験を世界に提供していく。
大画面への没入感と日常使用に応える頑丈な耐久性を高いレベルで両立させるため、設計チームはディスプレイの構造設計に新しいアプローチを採用した。開発における目標は、外部から加わる不意の衝撃にしなやかに耐える強度と、数十万回に及ぶ日々の繰り返しの折りたたみに耐える柔軟性、引けを取らない薄さの3要素を同時に実現することだ。この課題を解決する素材としてチタンを選んだ。
チタンはその優れた強度と高い耐久性から、人工衛星のアンテナや火星探査車のホイールといった過酷な環境下で広く採用されている。しかしその圧倒的な硬さゆえに、薄さと柔軟性が同時に求められる折りたたみ画面への応用には極めて高い技術力が必要となる。同社はこの硬い素材の加工という大きな課題に対して、独自の製造知見を生かして挑戦し、主要な2つのチタン部品の開発に成功している。
開発したチタン合金フィルムは、OLEDパネルの下層に配置されてディスプレイを内側から支える役割を担う。従来のポリマーフィルムに比べて約20倍の機械的強度を備えながら、精密なロール加工により髪の毛の約3分の1という極薄の薄さに仕上げることでスリムなパネルを実現している。さらにその下層には、モジュールを支える頑丈なチタンプレートを配置して一体構造を強化している。
このプレートには高度な穴加工技術が導入されており、モジュールと接着剤の間に空気が生じない仕組みを構築した。画面を開いた状態ではディスプレイを安定して支えることができ、繰り返しの折りたたみの動作に対しても、しなやかに対応する柔軟性を備えている。さらに高解像度アーキテクチャと次世代の有機材料を組み合わせることで、超高精細な解像度を維持しつつ消費電力を削減している。
サムスンディスプレイ副社長兼モバイルディスプレイ事業部製品開発チーム長のKyung-Jin Yoo氏は、チタンプレートの折り目部分に精密なマイクロパターンホールを施すことで柔軟性と高い耐久性の両立に成功したと話した。さらに高解像度ディスプレイ構造と電力効率を最大化する新素材を組み合わせ、次世代製品の競争力を高めていく計画であることを力強く述べている。
これらの革新により、高い強度を保ちながらも折り目が目立ちにくい画面でコンテンツへの没入感を最大化することに成功した。強度と柔軟性、そして構造的な安定性をこれまでにない高いレベルで両立した新しい折りたたみディスプレイが完成した。この注目の新技術であるフレックスチタンは、次世代のSamsung Galaxy折りたたみ製品に初めて採用されることが決まっている。
新技術の具体的な仕様や搭載される新製品の詳細については、7月22日にライブ配信で開催するGalaxy Unpackedで正式に発表する。このイベントは日本時間の22時よりサムスンジャパンの公式サイトや公式YouTubeチャンネルで広く世界に向けて配信される予定だ。日本語字幕にも対応しており、最新のモバイルイノベーションの瞬間をリアルタイムで目撃できるのが特徴だ。
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