「あの頃のTwitterに戻って」――X元法務担当者が「Twitter」奪還劇か、新SNS始動

» 2026年08月28日 06時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]

 かつて親しまれた「青い鳥」と「Twitter」のブランドを取り戻すため、元Twitterの商標担当弁護士が率いるスタートアップ「Operation Bluebird」が、新たなSNS「Twitter.now」を始めた。これはイーロン・マスク率いるX社とは一切無関係の独立したサービスだ。X社がブランド名を「X」に変えた時点で商標を放棄したと主張し、法廷での泥沼の争いを続けながらも、同社は決着を待たずにサービス開始を強行した。

X Operation Bluebird 元Twitterの商標担当弁護士が立ち上げたスタートアップが旧ブランドの奪還を目指して新サービスを開始した
X Operation Bluebird 新たなSNS「Twitter.now」公式サイト(出典:Twitter.now)

新SNS「Twitter.now」の特徴 広告主ではなく利用者を最優先に

 この新しいSNSは、広告主ではなく利用者を最優先にするため、初期費用20ドルからの有料制を導入。自動的に投稿やスパム行為、アカウントの操作を行う自動化アカウント(専門用語としてはbotと呼称される)を締め出し、純粋なユーザー同士のコミュニティーを維持する狙いだ。

 さらに、独自の検証システム「VERA」により投稿に信頼度スコアを付与する構想も進んでおり、スコアが低い投稿であっても凍結や削除をせず、表示の広がりだけを制限することで、言論の自由とデマの抑止を両立させるという。

X Operation Bluebird 初期費用20ドルからの有料制を導入した(出典:Twitter.now)

歓迎と戸惑い、SNSに

 このニュースに対しSNS上では多様な意見が飛び交っている。

 ユーザーの愛着に関して、SNS上では「Xという名称も、話題として人に話すときに何か嫌だ」「あの頃のTwitterに戻って」と、慣れ親しんだ古いブランド名を求める声が見られる。また、「一番いいのはXがTwitterに戻ることだ」として、新しいサービスに移るよりも今のプラットフォームが元の姿に戻ることを望む声が見られる。

X Twitter かつての青い鳥ロゴや旧名称への根強い愛着から現行のXに対する複雑な思いや期待がSNS上で交錯している

 一方で、ハードルとなる料金や設計について、SNS上では「有料会員制か、残念」と、有料サービスであることにちゅうちょする声が見られる。しかしその反面、SNS上では「名称やロゴといった表面的な部分よりも、元Twitterの法務部門を務めた弁護士が立ち上げた点がポイントであり、凍結や削除をせずに拡散を抑える設計思想にXとの大きな違いがある」と、その独自の運営理念を高く評価する声も見られる。

 元法務担当者が仕掛けるこの挑戦が、かつての広場を取り戻す契機になるのか――今後の法廷闘争の行方とともに注目が集まっている。

おことわり

ネット上の意見は、文脈の変わらない範囲で体裁を整えています。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月15日 更新
  1. スマホの「実質価格」高騰の恐れ、iPhone 18 Proは2倍高く? 総務省の残価設定ルール厳格化は“誰のため”か (2026年10月10日)
  2. 7型ディスプレイ搭載「Apple HomeView」発表 Siri AIと顔識別で家族全員に「欲しい情報」を届ける (2026年10月13日)
  3. Apple、「HomePod mini」に新色「ミッドナイト」追加 実はスペースグレイとの違いアリ (2024年07月16日)
  4. Apple、「HomePod mini 2」を発表 天面が光るサウンドグローや4台連携でのサラウンド機能に対応 2万4800円 (2026年10月13日)
  5. 楽天モバイルのオリジナルAndroid端末にパッチ未提供の脆弱性 対象端末の利用者には機種変更を推奨 (2026年10月14日)
  6. ダイソーで1100円の「GaN USB充電器」は折り畳みプラグで外出用に持ち歩きやすい 45W出力対応でPCでも使える (2026年10月10日)
  7. SpaceXが米国で自前の携帯サービスを目指す 衛星が届きにくい屋内は800MHz帯で補う (2026年10月14日)
  8. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
  9. 東京都民に最大3カ月スマホ無償貸与 住民税非課税世帯の15〜64歳以下が対象、先着500台 (2026年10月14日)
  10. Galaxy現行モデルへ「One UI 9」を順次配信 AI動画編集に、日本語でのタスク自動化も (2026年10月14日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー