DivX+おまかせ機能でバシバシ録画──H/W DivXエンコーダ搭載「PX-TV432P」を試すTVキャプチャーカード(5/5 ページ)

» 2005年09月06日 10時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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音声はソフトウェアエンコードのため、ややCPU稼働率は高めか

 先にも述べたが、PX-432Pでは音声エンコードはソフトウェアエンコードとなる。今回の評価にはAthlonXP 2500+搭載のPCを利用しているが、TV視聴時のCPU使用率は20%程度だったのに対し、録画時のCPU使用率は、音声にMP3フォーマットを組み合せたDivX録画では60%前後と結構高めだった。

photo 映像DivX 2Mbps、音声MPEG Audio Layer-3 192Kbpsで録画したときのCPU使用率。ちなみにDivXのビットレートを上げ下げしてもCPU使用率はほとんど変化しない

 もちろんソフトウェアによるDivXエンコードよりは間違いなくCPU使用率は低いし、いまどきのPCのCPUパワーであればほとんど問題はないだろうが、複数枚同時利用での同時録画をDivXで行う場合には、相応のCPUパワーが必要と見たほうがいいだろう。

 なお、設定が可能なビットレートはMPEG-2、DivX共に15Mbpsまで。しかしMPEG-2では4Mbps以上、DivXでは2Mbps以上にビットレートを設定しても、リニアに録画品質が向上するという印象は受けなかった。高ビットレートでの画質がいまいちなのはエンコードチップである「GO7007SB」の特性のような印象を受ける。そのためファイルサイズを気にしないからとにかく高画質に録画といった人には向かないと思うが、ハードウェアDivX録画対応の同機は、そもそもそういった人向けの製品でもないだろう。

とにかくばしばし録画する、というユーザーに

 ちょっと気になった点を“PC録画派”の観点で挙げておくと、やはりDivXで録画されるということは、全体の再エンコードなしにカット編集すら行うのが難しいことである。録画した番組をきちんとCMカットして保存しておくといったことをしておくこだわりユーザーにとっては、DivXでの録画機能はあまり有効ではないのかもしれない。そのため、できればスマートレンダリングなどを採用し、編集部分だけ再エンコードを行うこと画質劣化を最小限にとどめ、CMカットなどを素早く行えるソフトウェアを用意してもらえることに今後は期待したい。さらには、TV放送やビデオ入力からの録画だけでなく、ローカルにあるファイルのハードウェアDivXエンコードも利用できるようになると一気に魅力が増大するとおおいに思う。

 PX-TV432PはハードウェアDivX録画という点が大きな特徴だが、新たに採用された「INFO.TV Plus」によるTVキャプチャーカードとしての基本的な使い勝手のよさが光る。複数枚を組み合せて複数番組の同時録画が可能で、おまかせ録画も可能なことにより、高圧縮なDivXエンコードによる録画機能と相性がよい。少なくとも同程度の録画画質であればMPEG-2に対してHDDの使用量を半分以下には減らせるのは非常に大きなメリットである。

 そのため、見るか見ないか分らないけど、とりあえずどんどん録っておこうといった人には魅力的な製品のはずだ。ゴーストリダクション/3次元Y/C分離といった高画質化回路が追加されることで、競合製品に対して見劣りする部分がおおむねなくなった点もポイントと言える。

 さらには、ポータブルAVプレーヤーやネットワークメディアプレーヤーとの組み合せにもかなり相性がよさそうだ。これらの製品ではDivXをサポートする製品も多く、あらかじめDivX録画されているのであればエンコードの手間もなく、ポータブルAVプレーヤーの程度容量の限られたストレージに効率よく保存できるし、ネットワークメディアプレーヤーであれば帯域の限られた無線LAN接続でもMPEG-2で録画した動画よりスムースに再生可能できる可能性が高いと思う。

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