これらは単なる一般的ブーム(つまり廃れる可能性もある一時的な注目)なのか。実際アキバに訪れる人はどのように思っているのか、将来のアキバ像をも探るため、現在「秋葉原」について抱いているイメージを聞いてみた。
有効回答数は100。年齢層は16歳から56歳、男女比率は61:39で、いわゆるPCパーツやアニメファンのユーザーはもちろん、明らかな観光ふうの人までなるべく隔てなく、秋葉原駅に降り立った人全般を対象とした。上位3位をチェックしてもらい、1位は3ポイント、2位は2ポイント、3位は1ポイントとして集計した。
1位 | 2位 | 3位 | 総得点 | 得票数 | ||
1 | 電気街 | 31 | 13 | 14 | 133 | 58 |
2 | メイドカフェ | 18 | 19 | 10 | 102 | 47 |
3 | オタク | 14 | 14 | 26 | 96 | 54 |
4 | パソコン・PCパーツ | 4 | 23 | 14 | 72 | 41 |
5 | アニメ | 12 | 10 | 14 | 70 | 36 |
6 | 萌え | 12 | 10 | 12 | 68 | 34 |
7 | 家電 | 4 | 6 | 0 | 24 | 10 |
8 | IT産業の拠点 | 4 | 1 | 4 | 18 | 9 |
9 | サブカルチャー | 1 | 3 | 5 | 14 | 9 |
10 | そのほか(鉄道模型) | 0 | 1 | 0 | 2 | 1 |
11 | そのほか(ミリタリーグッズ) | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 |
合計 | 100 | 100 | 100 | 600 | 300 |
秋葉原来街者が抱くイメージではやはり「電気街」という答えが多かった。アンケートの項目で1位に選んだ人が31名もおり、ほかを大きく引き離している。
なお得票数は「オタク」より少なかったが、上位にチェックする人が多かったことから「メイドカフェ」が次点、次いで「オタク」「パソコン・PCパーツ」「アニメ」と続く。ここでは、PCパーツやアニメ、家電など、趣味・目的にやや特化した単語ではなく、電気街、オタク、萌えといったある意味大枠のイメージとなる単語が上位に来ていることが興味深いところだ。
ちなみに、同項目をPCパーツショップ・家電量販店店員氏ら当事者に聞いたプレ調査では「アニメ」が断トツのトップで、次いで「萌え」や「メイドカフェ」といった項目が上位を占めた。
今回の結果は、今年6月に日本能率協会総合研究所が行った秋葉原に関するイメージ調査とほぼ同じ傾向を示している。「PCパーツ」「家電」を含む“電気街”というイメージと、「メイドカフェ」「萌え」などの流行ワード的イメージが強いようだ。
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