本製品はデザインこそ変更されていないものの、コアパーツを大幅に刷新し、より幅広い用途に対応可能となったのが特徴だ。もちろん、コンパクトPCゆえの制限はあるが、BTOが可能なグラフィックスカードが充実することで、少々ヘビーな3Dゲームにも十分対応できるようになった。CPUも最上位のCore 2 Extreamこそ選べないものの、その次に高性能な(Core 2 Duoとしては最上位の)Core 2 Duo E6700の搭載が可能となっており、BTOで実現できるパフォーマンスに不満を感じる人はほとんどいないだろう。
パフォーマンス志向だけでなく、とにかくデュアルディスプレイで広い画面を利用したい、といった場合でも+3150円の追加コストだけで内蔵グラフィックスにDVD-D出力を追加し、アナログRGB+DVD-Dでのデュアルディスプレイ環境を構築可能だ。液晶ディスプレイの低価格化が進んだ現状ではとにかくデュアルディスプレイという需要も少なくないだろうし、このようなオプションを準備しているメーカーは決して多くない。
もちろんパフォーマンス面以外にも、すでに触れたようにメンテナンス性は徹底されている。スリムPCとしてはめずらしくHDDが2台搭載可能であり、着脱が極めて容易なのも特筆ものだ。拡張スロットもロープロファイルながら4本備えており、PCI Express x16スロットに加え、PCI Express x1スロットも1つ空いている。例えばeSATA対応の外付けHDDをフルパフォーマンスで利用したい場合などに、PCI Express対応のeSATAインタフェースカードを装着できるのはありがたい。このタイミングで登場する製品としてきちんとツボを押さえていると言えるだろう。
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