Appleの新たな始まり――スティーブ・ジョブズ氏基調講演(後編)Macworld Conference & Expo2007(2/2 ページ)

» 2007年01月11日 20時53分 公開
[後藤治,ITmedia]
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iPhoneはMac OS Xを採用

 既報のように、iPhoneはMac OS Xをベースにしており、Safariやメーラーといった基本アプリケーションに加えてウィジットも動作する(ただし、後のインタビューによると、サードパーティ製アプリケーションの利用は難しいかもしれない。また、新しいアーキテクチャを採用したであろうIntel製CPUも気になるところだ)。

Mac OS XベースのiPhoneは各種アプリが動作可能(写真=左)。マルチフィンガージェスチャーに対応したUIは、画面のスクロールだけでなく、指を閉じたり開いたりして縮小/拡大も可能(画面=右)

 デモンストレーションの中でジョブズ氏がiPhoneを動かすたびに聴衆は歓声をあげる。ちょっと怖くなるくらいだ。

本体を横に倒すと表示も横に(写真=左)。インターネットを使ったデモではAppleの株価を見たり(+2.43)、Google Mapsを使ってMoscone Center West周辺のスターバックスを検索し、実際に膨大な量の注文をしてから電話を切ってしまう(つまりイタ電だ)という、笑いを誘う場面も(写真=中央/右)

 バッテリ駆動時間(動画再生は5時間、音楽再生が16時間)に言及したときは会場から軽いため息が漏れたが、ジョブズ氏によるiPhoneのデモは聴衆を完全に魅了し、iPhoneは大きな賞賛を持ってむかえられた(少なくとも日本のファンを除いて)。その後、提携パートナーであるGoogleのエリック・シュミット氏、Yahoo!のジェリー・ヤン氏がそれぞれ登壇して祝辞を述べた(ああ、それと素晴らしいスピーチで聴衆の眠気を誘ったCingularのCEO、スタン・シグマン氏もいたようだ)。

最後のアップデートは“Apple”

 今回の基調講演で発表された製品は予想よりも少なく、'07となるはずのiLifeとiWorksの次期バージョンのアナウンスもなく、次期OS「Leopard」(レパード)の続報もなく、お決まりの“One more thing”さえない、例年とはまったく異なる内容だった。しかし会場内は興奮と熱気で、ある種異様な雰囲気を醸し出していた。

 そして最後のアップデートは、Apple Computerに関してのもの。同社の製品ラインアップで“コンピュータ”にあたるのはMacのみだが、「Mac」「iPod」「Apple TV」「iPhone」の4つを挙げて、Apple ComputerはComputerを販売するだけの会社ではないという考えを反映したただの“Apple”になると発表した。

Mac/iPod/Apple TV/iPhoneの4つの柱を前に考え込むポーズのジョブズ氏(写真=左)。そしてApple Computer(写真=中央)は、社名をAppleに変更(写真=右)

 最後にジョブズ氏は総立ちの聴衆の拍手の中、iPhoneの開発スタッフや家族に感謝を述べ、基調講演の幕を閉じた。

スタンディングオベーションに応えるジョブズ氏(写真=左)。講演後に殺到した記者をかき分けてVIPと挨拶を交わすジョブズ氏の視線の先には……ソフトバンクの孫氏?(写真=中央)。やはりエスカレーターで目撃した人物は孫氏だった(写真=右)。iPhoneの発売は「アジアが2008年」とアナウンスされていたが、国内ではどのキャリアと契約するのか気になるところ
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