日立製作所のPrius Oneシリーズは液晶ディスプレイのサイズで2モデルに分かれているが、このtype Wシリーズは20インチのワイド液晶ディスプレイを搭載した上位モデルにあたる。春モデルでは液晶ディスプレイを20.1インチとわずかに大型化しつつ、画面解像度を従来の1360×768ドットから1680×1050ドット表示に広げている。パネル自体を上下/左右の視野角が178度のSuper-IPS液晶にすることで、輝度も450から470カンデラ/平方メートルに強化されたのが目を引く。
加えて、秋冬モデルではチップセットがIntel 945GM Express、CPUがノートPC向けで構成されていたシステムを、春モデルではIntel 946GZチップセットとデスクトップPC用のCPUに一新した。これにより、上位機のAW37W5TがCore 2 Duo E4300(1.8GHz)、下位機のAW35W5TがPentium 4 524(3.06GHz)と実動作クロックが引き上げられている。ボディサイズは高さこそ39ミリ増えたが、幅が3ミリ短くなり、奥行きは198ミリのままと従来機のコンパクトサイズを維持している。また、PCを起動しなくてもスルー表示が可能なS-Videoの入力端子を備えたのもトピックだ。
全2モデルとも地上デジタルチューナーを標準で備えるほか、新デザインのリモコンが付属する。OSにはWindows Vista Home Premiumを採用するが、下位モデルでは地上アナログチューナーが省かれているので注意したい。
発売は1月30日の予定で、価格はオープンプライスだが、実売価格はAW37W5Tが実売27万円前後、AW35W5Tが実売24万円前後となっている。
Prius One type Wシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
Prius One type W | AW37W5T | 液晶一体型 | アーキテクチャ変更 | Core 2 Duo E4300(1.8GHz) | 1024MB | 320GB | Home Premium | 27万円前後 |
AW35W5T | 液晶一体型 | アーキテクチャ変更 | Pentium 4 524(3.06GHz) | 1024MB | 320GB | Home Premium | 24万円前後 | |
Prius One type Wシリーズ(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
PriusOne type W | AW37W5T | 20.1インチワイド | 1680×1050ドット | Intel 946GZ | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ/地アナ | 約13.5キロ |
AW35W5T | 20.1インチワイド | 1680×1050ドット | Intel 946GZ | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約13.4キロ | |
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