年明けから、Windows Vistaへのアップグレードを見込んで、手持ちのマシンを強化するユーザーが増えてきた。特に動きが見られるのはメモリ。ただし、メモリの価格はPCパーツの中でも変動が激しいが、年末からほとんど変わっていない。「(値段は)例年になく安定していますね。メーカーがVista需要を見越して大量に生産しているからでしょう」(TSUKUMO eX.)という。
“Vista特需”で人気のあるメモリの規格に、PC2-6400(DDR2-800)を挙げるショップが多かった。次いでPC2-5300(DDR2-677)という。ただし、PC2-5300のほうが在庫が少なく、売り切れていたショップが多い。TSKUMO eX.は「需要は断然PC2-6400です。在庫も大量に確保しているので、Vista登場まではほとんど売り切れることなく提供できると思います」と話す。
容量は1Gバイトを求めるユーザーがもっとも多い。ビックカメラ有楽町店本館やヨドバシカメラ新宿東口店などの大手量販店では、512Mバイトが一番人気だったが、「すでにデュアルDDRを構築している人が多いので、512Mバイトを買うなら2枚セット(=1Gバイト)になります」(T-ZONE.PC DIY SHOP)とのことで、地域によるトレンドの違いがかいま見えた。さらに、アキバでは1Gバイトを2枚購入するユーザーも多いという。「将来の増設を見据えて、2基のメモリスロットを空けておく人が多いですね。とりあえず2GバイトでVistaを導入して、不足を感じたら4Gバイトにするわけです」(T-ZONE.PC DIY SHOP)。
メーカー別に見ると、断トツで好評なのがUMAXだった。UMAX製のPC2-6400 1Gバイト×2枚セットを一番人気のアイテムに挙げるショップが10店中4店舗あったほど。
また、マニアックなメモリを取り扱うパソコンショップ・アークでは、へビーユーザーを中心にMicron製メモリがヒットしているという。「ほかのメモリモジュールと違って、オーバークロックしてもエラーが起きにくい特徴があります。PC2-5300の2枚セットで購入する人が多いですね」と語る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.