ベンチマークテスト(すべてA4) | |
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ファーストプリント | 8.25秒 |
ファーストコピー(原稿台使用) | 8.18秒 |
ファーストコピー(ADF使用) | 11.83秒 |
20部プリント | 65.6秒 |
両面20部(10枚)プリント | 113.89秒 |
20部プリント(ファーストプリント含めず) | 59.47秒 |
20部コピー | 68.24秒 |
20部コピー(ファーストコピー含めず) | 59.78秒 |
テストに使用したPCのスペック CPU:Athlon 64 3200+(2.0GHz)、メインメモリ:512Mバイト、HDD:Seagate Barracuda 7200.7(ST3160021A/160Gバイト)、OS:Windows XP Professional(SP2) |
ここからはMF4150の実力を探るべく行ったベンチマークテストを紹介しよう。いずれもストップウォッチによる手動計測で、各テストを5回実施し、平均値を採用している。プリントのテストは、Word 2003(JEITA J1印刷)の印刷画面で「OK」をクリックした瞬間から最後の用紙が排出された瞬間までを計測。ドライバの設定は、ソートや拡大/縮小の機能がオフ、両面印刷以外の機能は標準のままである。コピーのテストは、印刷したJEITA J1をそのままコピー原稿に利用した。計測時間は、本体のスタートボタンを押した瞬間から最後の用紙が排出された瞬間までだ。
結果は表に示した通りだ。ファーストプリントとファーストコピーの速度はいずれも公称値の9秒を切り、ファーストプリントとファーストコピーの時間を含めないプリント20部およびコピー20部の速度は59秒台と、公称値の20ppm/cpm超える速度である。両面印刷に関しては、5ppm/cpmという公称値で20ページ(両面印刷で10枚)を出力すると120秒になる計算だが、実際にはそれ以下の速度で出力を終えた。
各テストから、いずれの速度をとっても公称値を超える性能を備えていることが分かる。最近の同社製品に見られるように、通常時の使用環境における公称値を記載している点は好印象だ(簡易モード設定で高速出力などはうたっていない)。プリントもコピーもストレスを感じない速度で次々に出力されるので、出力の速さを求めるという人でも不満は少ないだろう。
印刷品質に関しては、文字や図版の輪郭部がギザギザにならないようにスムージング処理を行う「スーパー・スムージング・テクノロジー」によって、小さな文字でもかすれたり、つぶれたりすることはなく、十分なクオリティを実現している。20ppmの高速出力でこの印刷品質を確保しているのであれば、たいていの人は満足できるはずだ。
以上、MF4150を見てきたが、優秀なコストパフォーマンスと省スペース設計には目を見張るものがある。筆者の正直な感想としては「自分用に買っても損はない」と思えるモノクロレーザー複合機に久しぶりに出会った気がする。確かに上位モデルのMF5シリーズなども高機能で魅力的なのだが、筆者のような個人事業主ではオーバークオリティになってしまう。A3用紙や大容量給紙、ネットワーク機能の標準装備が必須ではないSOHO、店舗、自営業といった数人で使うような環境では、文句なしでMF4シリーズをおすすめしたい。
個人ユースを考えた場合でも、高速なプリント速度とコピー速度は家庭用のインクジェット機を大きく上回るため、普段からモノクロ文書の出力が多いような人は重宝するはずだ。コンパクトボディなので家庭内に置いても部屋が狭く感じるようなことはないだろう。特にFAX機能付きのモノクロレーザー複合機を探している人は、ぜひとも購入候補にしてもらいたい。
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