では早速、VistaとXPでの主要ベンチマークテストの結果を見ていこう。あらかじめお断りしておくが、今回の評価機は現在購入できない仕様であったため、テストスコアはあくまで参考値として見てほしい。なお、評価機の主なスペックは、CPUがCore Duo T2400(1.83GHz)、メモリが1Gバイト(DDR2-533MHz/512Mバイト×2)、HDDが容量80GB(5400rpm)、グラフィックスチップがGeForce Go 7400 TurboCacheだ。
まず全般を通して言えるのは、Vista用のグラフィックスドライバの完成度があまり高くないことだ。PCMark05ではOSの違いで結果に差がでていない項目が多い中、グラフィックスのみ値を落としている。3Dグラフィックステストの3DMark05でもVistaモデルのほうが低いスコアになっており、3DMark06では正常に動作しないといった現象も見られた。
とはいえ、Windows Aeroは問題なく動作しており、Flip 3Dは快適に扱えた。また、ドライバのアップデートは随時デルのサポートページで行われているので、今後の改善に期待したい。
以上、駆け足でXPS M1210のVistaモデルとXPモデルの違いを見てきたが、決定的な差は見られなかった。本文中で触れた通り、予算や用途、そして購入のタイミングに応じて臨機応変に選ぶのが一番正解に近いように思える。残念ながら、ハムレットの苦悩を引き継いでしまった格好だ。
とはいえ筆者なりの感想を述べれば、やはり本機は上位シリーズだけあって、低価格な構成で購入するよりもハイスペックな仕様で手にしたほうがポテンシャルを発揮できる。実際、BTOメニューではCore 2 Duo T7400(2.16GHz)のCPUや、4Gバイトの大容量メモリ(2Gバイト×2)が用意されている。このクラスのPCで、そこまでのハイエンド仕様が選べる製品は多くない。
前ページで触れたオンラインパッケージや随時開催中のオンラインクーポンを活用して、お手ごろな価格での入手を目指してほしい。
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