今回のチップスが使えるエディションは? | ||||
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エディション | Home Basic | Home Premium | Business | Ultimate |
対応状況 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Windows標準のメーラーは長い間「Outlook Express」だったが、Windows Vistaには新しいメーラーとして「Windowsメール」が搭載された。Windowsメールは基本的にOutlook Expressを踏襲したメールクライアントソフトだが、クイック検索、迷惑メールフィルタ、フィッシングフィルタといった機能が加わり、使い勝手とセキュリティ面が大幅に強化されている。
WindowsメールとOutlook Express 6.0の機能比較 | ||
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機能 | Windowsメール | Outlook Express |
クイック検索 | 対応 | − |
迷惑メールフィルタ | 対応 | − |
フィッシングフィルタ | 対応 | − |
受信した迷惑メールの自動削除 | 対応 | 対応 |
添付ファイルを自動的に削除 | 対応 | 対応 |
添付ファイルを開く際に注意する | 対応 | 対応 |
送信時の添付ファイル確認 | 対応 | 対応 |
ニュースグループ | 対応 | 対応 |
HTMLメールの画像/外部コンテンツのブロック | 対応 | 対応 |
スケジュール管理 | − | − |
機密情報配布の制御 | − | − |
電子名刺のカスタマイズと共有 | − | − |
※スケジュール管理、機密情報配布の制御、電子名刺のカスタマイズと共有の機能はOutlook 2007で提供 |
Vistaをアップグレードインストールした場合、Windows XPのOutlook Express 6.0で利用していたアカウントなどの設定は引き継がれ、送受信したメールもWindowsメールに自動的に取り込まれる。そのため、環境の移行に戸惑うことはないはずだ。
しかし、Vistaを新規インストール(カスタムインストール)する場合、Outlook Expressのデータは自分で取り込まなければならない。Outlook Expressのメール環境をWindowsメールへ移行するには、アカウント設定、アドレス帳、メールデータのエクスポートとインポートが必要だ。いずれのファイルもVistaを新規インストールするドライブとは別の場所にあらかじめバックアップしておき、Vistaのインストール後に復元するといった作業手順になる。
アカウント設定は、Outlook Expressの「ツール」メニューから「アカウント」を選び、表示されたウィンドウの「メール」タブから保存する設定を選択し、「エクスポート」をクリックして保存する。保存したアカウント設定は、Windowsメールの「ツール」メニューから「アカウント」を選択し、「インポート」をクリックして読み込めばよい。
アドレス帳は、ツールバーの「アドレス」ボタンをクリックし、「ファイル」メニューの「エクスポート」から「アドレス帳(WAB)」を選んで保存する。保存したアドレス帳のファイル(.wabファイル)は、Vista上でダブルクリックすることでWindowsメールへインポート可能だ。
残るはメールデータだが、Vistaにはメールデータ移行のためのウィザードが用意されているので、比較的簡単に移行できるはずだ。しかし、実際に試してみると、理解しにくいユーザーインタフェースが一部に含まれているため、非常に細かい部分でつまずいてしまうことがある。そこで、単純な機能だが、移行のポイントを解説しよう。
まずはOutlook Expressでメールデータをバックアップする。Outlook Expressの「ツール」メニューから「オプション」をクリックし、「メンテナンス」タブの「保存フォルダ」ボタンを押す。するとメールデータの保存先が表示されるので、保存先の文字列を選択してコピーする。
次に、スタートメニューの「ファイル名を指定して実行」をクリック。コピーした文字列をペーストして「OK」を押すと、メールデータを保存したフォルダが開くので、フォルダ内の.dbxファイルをすべて別のフォルダにコピーしておく。これでOutlook Express側の設定は完了だ。
さて、今度はWindowsメールを起動しよう。
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