レビュー
» 2007年06月04日 11時00分 公開

イマドキのイタモノ:ASUS「ScreenDUO」をSideShowデバイスとして使う

以前紹介したASUSのマザーボード「P5B Premium Vista Edition」のレビューでうまく動作しなかったScreenDUOがその後のドライバアップデートで無事使えるようになった。ここで、その続報をお届けしよう。

[寺崎基生,ITmedia]

 前回のリポートで、Windows VistaのSideShowデバイスとして認識されず、機能が制限されていたASUSの「ScreenDUO」に、対応ドライバがリリースされて、フル機能が利用可能になった。この評価作業で用いたドライバファイルは、Ver.1.08.07で、解凍したフォルダのsetup.exeを実行すると、旧バージョンのScreenDUOがアンインストールされて、再起動後新しいドライバがインストールされる。

ScreenDUOのドライバがインストールされると、コントロールパネルのSideShowでデバイスとして認識される。利用可能なガジェットの一覧が表示され、チェックボックスで有効と無効が設定できる

 対応ドライバでは、コントロールパネルの「ハードウェアとサウンド」にある「Windows SideShow」を起動すると、ScreenDUOがSideShowデバイスとして認識され、利用できるガジェットの一覧が表示される。ガジェット一覧には、ガジェットごとに有効と無効を設定できるチェックボックスが用意され、デフォルトではすべてのガジェットが無効になっている。必要なガジェットをチェックボックスで有効にすると、ScreenDUOに表示されるガジェットが追加されてすぐに利用できる。

 利用できるガジェットは以下の12種類だ。

iTunes Control

WMP Controler

Event Viewer

Note

Outlook Calendar

Outlook Contacts

Outlook Mail Box

Photo Frame

Photo Slide Show

RSS Reader

Volume Control

Hardware Monitor

 それ以外のガジェットも、コントロールパネルで有効にするとScreenDUOに追加できるが、今回の評価作業ではOutlook系以外は問題なく使うことができた。

 画像ビューワの「Photo Frame」は、ScreenDUOの設定で事前に画像を格納しているフォルダを指定しておけば、ScreenDUOの画面に画像を表示してくれる機能だ。いくつかの画像フォーマットを試してみたところ、表示できるのはJPEG、BMP、PNG形式で、TIFFやGIFの画像は表示できなかった。

 「Photo Slide Show」は、Photo Frameで指定したフォルダの中にある画像を一定時間ごとに切り替えてスライドショーとして表示してくれる機能だ。PCの動作とはまったく関係なく表示が切り替わるので、ディスプレイの脇に置いておいて、自動的に切り替わるフォトフレームとして利用できる。

PhotoFrameガジェットは、画像ファイルを表示するツールだ。表示したい画像ファイルが保管されているフォルダをScreenDUOの設定ツールで指定する
PhotoFrameでは、フォルダに収録されている画像ファイルを、画面いっぱいに表示してくれる。ScreenDUOのカーソルで次のファイルを表示できる。PhotoSlideShowガジェットは、PhotoFrameで設定したフォルダの画像を一定時間ごとに自動切り替えしてくれる

 「RSS Reader」は、RSSによる更新情報を表示してくれる機能だ。PC用のRSSリーダーは多数存在するが、PCとは別のディスプレイに表示することで、ほかのウィンドウに隠されることがなくなる。RSSなので、もちろん新しい情報は自動的に書き換わる。実際、ITmediaのトピックスを表示してみたところ、日本語も正確に表示してくれた。ただし、液晶ディスプレイが小さいため文字が小さくて読みづらい。

RSS Readerのガジェットも正常に動作した。設定ツールでRSS対応サイトのURLを設定しておく。複数のサイトを設定可能
RSS Readerを起動すると、登録したRSSサイトの一覧が表示される
RSSサイトを選ぶと、配信されたデータが表示される。新しいデータが送られてくると、自動的に更新してくれる

 小さいガジェットだが「Note」も動作した。ScreenDUOの設定画面で登録保存しておいたテキストデータをそのまま画面に表示してくれる機能だ。忘れてはいけない予定などを表示して画面メモの代わりに使うといいだろう。ScreenDUOの表示は日本語でも問題ないが、設定ツールの画面上では日本語が文字化けしてしまうので、エディタで入力したテキストをコピー&ペーストして登録するといいだろう。

WMP Controllerは、前回の評価でも動作している。音楽ファイルの指定とプレイリストの指定による再生に対応。音楽ファイルを指定した場合でもフォルダ内の曲の連続再生となる
今回は、Noteのガジェットも正常に動作した。Noteで表示するデータはScreenDUOの設定アプリから入力可能だが日本語は文字化けしてしまう
Noteガジェットでは、設定では文字化けしてしまうものの、ScreenDUOの画面上では正確に日本語が表示される

Ready Boostの真価を確かめてみる

ReadyBoostを使用する設定は、USBメモリのプロパティにあるReadyBoostタブで行う。ReadyBoostのための予約しておくメモリ容量を設定できるがその分USBメモリとして利用できる容量は減る

 P5B Premium Vista Editionには、オンボードのUSBメモリが搭載されている。512Mバイトの容量があるため、ちょっとしたストレージとしても利用できるが、Windows Vistaを導入しているならば、ReadyBoostという、USBメモリを活用する機能が有効になる。このReadyBoostの効果を確かめてみた。

 ReadyBoostは、Windows Vistaが導入されたシステムでメインメモリの容量が不足したときに、USBメモリを利用して高速化を図るという機能である。Windows Vistaの場合、できれば2Gバイト程度のメインメモリが必要と一般的には言われている。だが、コスト的な問題でメモリの増設が難しいときなどは、ReadyBoostでWindows Vistaのパフォーマンスアップができるというものだ。

 P5B Premium Vista EditionのオンボードUSBメモリは、ASAP(ASUS Accelerated Propeller)という名称のデバイスで、BIOSで有効/無効の設定ができる。ReadyBoostを利用するためには、BIOSで有効に設定しておき、Windows Vistaに「ASAP」というドライブとして認識させておく必要がある。

 ReadyBoostの効果を実感するためには、メモリが不足している状態を作り出す必要がある。そのため、テスト環境では、512MバイトのDDR2メモリを1枚だけ用意した(比較用に512Mバイト×2と1Gバイト×2の環境も用意している)。使用するベンチマークは、PCMark05のWindows Vista対応バージョン1.2.0を用いた。ReadyBoostを有効にするためには、ASAPドライブのプロパティを開き、「ReadyBoost」タブを開き、「このデバイスを使用する」にチェックする。今回の評価では「システム速度のために予約する領域」を推奨値の430Mバイトに設定しておいた。

 メモリ512MバイトでReadyBoost無効の状態と、1Gバイト、2Gバイトのスコアを比較すると、明らかに512Mバイトのスコアは低い。メモリ容量が不足してパフォーマンス低下が起こっているのが分かる。次に、オンボードUSBメモリをReadyBoostで使用する設定にして512Mバイトのメモリ容量計測すると、1割程度スコアの値は増加してパフォーマンスが向上した。

PCMark05(PCMark、CPU、Memory、Graphics、HDD)
PCMark05(WMV Playback、Image Decompression)

 ASUSのScreenDUOは、同社のマザーボード「Vista Edition」で共通の付属デバイスである。ここで紹介した機能はVista Editionで同じように使える。ノートPC向けの機能として注目されがちなSideShowだが、このようなサブディスプレイを用いることでデスクトップPCでも「ステータスインジケータ」「情報表示窓」として利用できる。むしろ、こちらのほうが実際の使い勝手は良好であるかもしれない。それなりのコストがかかる選択ではあるが、“サイドバー”になんとなく違和感を感じるユーザーや「計器」的テイストを求めるユーザーには意外と面白い「ガジェット」になるのではないだろうか。

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