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» 2007年08月01日 12時00分 公開

5分で分かった気になる、7月のアキバ事情:深夜販売は、やはりアキバの華だった (1/2)

インテルの新型Core 2シリーズの解禁で、少数のショップが深夜販売を敢行。当初は不安視されていたイベントも、フタを開ければ大盛況だった。一方のAMDもミドルレンジを中心にシェアを獲得している。

[古田雄介,ITmedia]

Core 2 Quad Q6600の大ヒットでプチ特需

TSUKUMO eX.にて、新型Core 2シリーズ解禁の瞬間

 6月中旬からインテル製CPUに価格改定が入るという情報が飛び交っていたが、7月に入ると新型Core 2シリーズが投入されるという噂に変わった。そして、中旬には7月22日0時の販売開始を告知するショップが出現。1月30日のWindows Vista解禁以来となる、深夜販売イベントが実施された。

 22日に発売されたのは、FSBが1333MHzに引き上げられたCore 2 Duo/Quad/Extreme。同等スペックを持つ従来モデルに比べて大幅に値段を下げている。中でも最も人気を集めたのは、ステッピングを変更したCore 2 Quad Q6600(G-0ステップ)。3万7000〜9000円の価格は、6万円台だった従来モデルに比べると格段に安い。深夜販売の行列に並んだある男性は「クアッドコアCPUが突然コンシューマーに降りてきた感覚です。4万円を切ったなら、そりゃ買いでしょう」と、戦略的な価格が購入を決意させた旨のコメントを残した。

 深夜販売を決行したのは、TSUKUMO eX.とツートップ秋葉原本店、ドスパラ秋葉原本店、フェイスアキバ店の4ショップ。「従来ブランドのマイナーバージョンアップでしかないので、それほど盛り上がらないと思う」(某ショップ)と、深夜販売に消極的な意見が多く、およそ15店舗が店を開いたWindows Vista販売時と比べると小規模なイベントとなった。

 しかし、実際には最終的に500人近くのユーザーが集まり、「予想以上の反響」(ツートップ秋葉原本店)で街中が沸いた。発売解禁以降もCore 2 Quad人気は衰えず、「発熱を気にして、CPUクーラーやPCケースを買い替える人も増えました」(T-ZONE.PC DIY SHOP)と、ほかの製品の売り上げにまで影響を与えている。

ドスパラ秋葉原本店でCPUの引換券を購入する熱心な自作ユーザーたち(写真=左)。ツートップ秋葉原本店では、発売前に“神様”ことインテルの天野氏によるトークセッションが開かれた(写真=中央)。フェイスアキバ店では、CPUと一緒に提供した特価品のみをめあてに並んだ人もいた(写真=右)

波紋を呼びつつ、限界まで低価格になったAthlon 64 X2とAthlon X2

AMD製CPUの価格改定を告知するドスパラ秋葉原本店のPOP

 Athlon 64 X2とAthlon X2は、噂どおりに価格改定が実施された。7月9日入荷分から、最上位のAthlon 6000+が2万9000円前後から2万3000円前後となり、5200+以下のラインアップは2万円を切っている。

 今回の価格改定は6月初旬から噂になっていたため、いくつかのPCパーツショップは6月末からAthlon 64 X2の上位モデルを対象とした値下げキャンペーンを実施していた。例えばAthlon 64 X2 6000+は、マザーボードなどとセットで5000〜6000円も安く購入でき、実質的に価格改定後とほぼ同じ値段になった。

 赤字覚悟のキャンペーンを打った某ショップは「海外サイトで価格改定の情報がリークされ、瞬く間に国内でも広まりました。AMDの情報管理の甘さが憎らしいです」と率直に語っている。

 とはいえ、大胆な値下げによって、Athlon 64 X2/Athlon X2の人気が上がったのも事実。2万円前後で買えるAthlon 64 X2 5600+や5200+がヒットする中、新シリーズのAthlon X2 BE 2350を求めるユーザーも増えた。「Athlon X2 BEシリーズは消費電力が低いうえ、1万3000円以下で買えます。現在のAMDユーザーは、価格よりも消費電力を重視してモデルを選ぶ人が多いですね」(ツートップ秋葉原本店)という。

 なお、価格改定後に投入される新モデルはなく、「ネイティブクアッドコアCPUが早く投入されることを願っています。このままではAMDはミドルレンジ専門のメーカーと思われてしまいますから」(某ショップ)と、将来を心配する声も聞いた。

価格改定前のAMD製CPU価格表。ドスパラ秋葉原本店にて(写真=左)。6月末から、Athlon 64 X2上位モデルの値下げキャンペーンを実施するショップが現れた。写真はTSUKUMO eX.のPOP(写真=中央)。価格改訂後のT-ZONE.PC DIY SHOPの価格表。約2万円の予算で5600+まで視野に入るようになった(写真=右)

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