「HP Total Care」は、法人向けのサービス&サポート体系の総称で、これまでのサービスを統廃合して体系を整理したもの。PCのライフサイクルに合わせたきめ細かいサービスを提供するとしており、今回はその第1弾として「データリカバリーサービス」と「HDD返却不要サービス」が10月23日から順次提供される。
データリカバリーサービスは、不具合が発生してデータが読み出せなくなったHDDから必要なデータを復旧させるサービス。これまでは故障時ごとに見積もりを作成し、対応するパーコール方式であったが、データリカバリーサービスでは保険期間中であれば何度でもデータ復旧サービスを受けることが可能で、着手金や有償見積もりなどが一切不要というのが特徴だ。また、1年間で1万1550円、3年間で1万6800円とこの手のサービスでは非常に安価になっている。
対象となるモデルは下記の写真の通りだが、現時点では法人向けの製品に限られており、HP Pavilionシリーズ/HP TouchSmart PCといった個人向けPCは今後の対応を予定している。将来的にはオンラインバックアップサービスやリモート診断、大企業向けのプレミアムサービスなども提供していきたいという。
一方の「HDD返却不要サービス」は、HDD故障時に新しいドライブと交換するさい、壊れたドライブをユーザーの手元に残せるというもの。従来は故障したドライブを業者が持ち帰るため情報漏出の危険性があったが、このサービスを使えばHDDを自分で管理や廃棄処理が行える。今年7月に開始された「サーバ用HDD返却不要サービス」と同内容のもので、対象製品がデスクトップPC/ノートPC/パーソナル・ワークステーションに拡大された格好だ。
3〜5年の契約サービスが用意され、契約期間中であれば何度でも利用が可能だが、HDD返却不要サービスの契約期間と同じ期間の出張修理(オンサイト)契約が必要となる。料金体系は3年間で4725円、4年間で6300円、5年間で7875円となっている。
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