MacBook Airの秘密に迫る動画リポート(2/3 ページ)

» 2008年01月21日 19時00分 公開
[林信行,ITmedia]

MacBook ProのACアダプタが使える

MacBook AirのMagSafe

 MacBook Airの電源コネクタは、MacBookやMacBook Proと同じMagSafe仕様とされているが、実はかなり異なる形状になっている。アップルブースの説明員によれば、電気的にもコネクタ形状もこれまでのMagSafeと同じ、ということだが、はたして本当にそうなのだろうか。

 そこで実際にMacBookのACアダプタを持って行って試してみたところ、ピタリとくっついた。きちんと充電が可能かどうかは分からなかったが、とりあえず旧製品のアダプタからでも給電はできるようだ。ただし、これを実際に使おうとすると1つ問題がある。

 ボディの薄さを強調するために本体両端をカーブさせているMacBook Airでは、MagSafeのコネクタがナナメ下向きになっている。おまけに、従来のMagSafeを挿すとコネクタが底面より下に突き出てしまい、そのまま机に置くことができないのだ。

 というわけで、MacBook Airを膝の上において使ったり、机の左端に少し本体がハミ出る形で設置すれば、旧来のACアダプタも使えるが、机の真ん中に置こうとした場合には専用のアダプタが必要になる。

コネクタの形状は異なるが、従来のACアダプタも利用可能。ただし、ナナメに突き出るため、机の上では使えない

 MacBook Airにあわせて、今後ほかの製品のMagSafeも変わるのかは気になるポイントだ。実はこの問題は、サードパーティにとってはいいチャンスでもある。例えば、MacBook Air用の傾斜台が登場すれば、自宅にいるあいだは旧製品のACアダプタを使えるようになる。

実は薄くても頑丈?

最厚部19.4ミリのボディ

 MacBook Airといえば、最大の特徴は、その優美なまでの薄さだ。アップルの公式ページには「一枚の、イノベーション。」と書かれているが、まさにその通りで、この製品は「1台」ではなく「1枚」と数えるのがふさわしい。

 液晶ディスプレイを閉じた状態では、MacBook Airの中にPC本体はおろか、キーボードや液晶画面が収まっていることすら想像ができないほどに薄い。

 しかし、本体があまりに薄いと、これで日本の満員電車の重圧に耐えられるのかどうか、という点が気になってくる。

Macworld Expo 2008のアップルブースに並んでいた高価なアルミ板

 アップルブースにいた(MacBook Airに詳しい)担当者に聞いたところ、「公表できる数字などはないが、MacBook Airは極めて頑丈にできている。真上から押してみても、両端から逆方向のひねりをかけてみてもビクともしない。試してごらん」といってMacBook Airを渡された。

 薄いとはいえ、それなりの厚みを持ったアルミ板が、2枚重なってお互いを支え合っているからか、確かに簡単につぶれそうとか、曲がりそうという印象は受けなかった。読者の方々にも、ぜひとも店頭で実際にチェックしてみてほしい。

 もっとも、これは満員電車の中でも大丈夫と保証するものではない。そもそも、これだけエレガントなPCを使うのなら、少し早起きして混雑していない電車で通勤し、早朝のカフェやまだ誰もいない会社で、コーヒーを飲みながら1日の行動計画を立てるくらいの余裕を見せてほしいところだ。

 ところで、MacBook Airについては、1つおもしろい逸話を仕入れることもできた。

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