XPS 630は、すでにリリースされているハイパフォーマンスゲーミングPC「XPS 720」シリーズのエントリーモデルで、価格を抑えて多くのユーザーにXPSのハイパフォーマンスPCを購入してもらえることを目的としている。
BTOでは、XPS 720と同様にゲーミングPCとして高い性能を発揮できるパーツが用意される。グラフィックスカードでは、GeForce 8800 GTXやGeForce 8800 GTを2枚使ったNVIDIA SLIが構築できるほか、XPS 720シリーズでも選べた物理演算エンジンカード「PhysX」も搭載可能だ。
CPUは、インテルのエントリークラスクアッドコア「Core 2 Quad Q6600」のほかに、2008年1月に発表され第1四半期に出荷が予定されていたCore 2 Quad Q9550、同 Q9300が用意される。筐体に組み込まれたマザーボードが搭載するチップセットはnForce 650i SLI、メモリの最大容量は4Gバイト(DDR2-667)、BTOで選択できるHDDの最大搭載時容量は1.5Tバイトに達する(ただし、BTOで選択できるのはHDD2基構成まで。筐体には最大3基のHDDを搭載可能)。搭載する電源ユニットの容量は750ワット。
XPS 720シリーズで特徴的だった筐体のデザインは、前傾姿勢の筐体形状やフロントパネルを輝かせるLEDのイルミネーションなど、XPS 630にも受け継がれている。ただし、XPS 630のフロントパネルカラーリングは、漆黒だったXPS 720から、より「派手な」赤と黒のツートーンに変更され、見た目には、いかにも「3倍は速そうな」雰囲気をかもしだしている。
先に述べたように、XPS 630はXPS 720より価格を抑えてゲーミングPCとしての性能を確保することを目標として企画された。デルが示した価格重視の「ベーシック構成」では、OSにWindows Vista Home Premiumを導入し、Core 2 Quad Q6600、1Gバイトのメモリ、GeForce 8800 GTを搭載して15万6450円、「推奨構成」では、Windows Vista Ultimate、Core 2 Quad Q6600、メモリ4Gバイト、GeForce 8800 GTのNVIDIA SLI構成などで、49万9700円という価格がそれぞれ設定されている。
XPS 630 ベーシック構成 | XPS 630推奨構成 | |
---|---|---|
OS | Windows Vista Home Premium | Windows Vista Ultimate |
CPU | Core 2 Quad Q6600 | Core 2 Quad Q6600 |
メモリ | 1Gバイト | 4Gバイト |
HDD | 250Gバイト | 750Gバイト |
光学ドライブ | DVD-ROM/CD-RWコンボ | Blu-ray Disc ドライブ |
GPU | GeForce 8800GT | GeForce 8800GT×2(NVIDIA SLI) |
ディスプレイ | なし | 3008WFP |
構成価格 | 15万6450円 | 49万9700円 |
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