4月2日に、NVIDIAの新GPU「GeForce 9800 GTX」を搭載したグラフィックスカードが、各ベンダーから一斉に発売された。GeForce 9800 GTXは、3月に登場した2GPU構成の「GeForce 9800 GX2」からGPUを強化して1基で使えるように改良を施したもの。NVIDIAのシングルGPU型のラインアップでは最強のパフォーマンスを誇るが、価格は3万5000円から5万円と比較的値頃感のある設定となっている。
登場時期が新型Core 2 Quadとかぶったこともあってか、初回からユーザーの関心は低く、ある店員さんは「まるで中間ラインアップを埋めるミドルレンジ製品が登場したときのような反応です」とこぼしていた。
コストパフォーマンスの高いハイエンドカードとあって、4月下旬には比較的よく売れるようになったが、店員さんの評価は厳しい。某ショップは「ハイエンドクラスの投入間隔が短すぎるので、誰も手を出さないんですよ。ハイエンドカードを買い換えると、場合によっては電源も新調する必要がある。まあ、いろいろと面倒なので、これだと決めたモデルまで待つという人がほとんどです」と語っていた。


ギガバイト「GV-NX98X512H-B」(写真=左)。ELSA「GLADIAC 998 GTX 512MB」(写真=中央)。4月下旬にはOCモデルも登場。上はZOTAC「ZT-98XES2P-FCP」で、下はInnoVISION「Inno3D I-98GTX-H5GTCDSX」(写真=右)
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