ソニーは7月16日、VAIOノートの新製品発表会と報道関係者向けの体験イベントを開催した。発表会では、VAIOのブランド戦略や新製品の概要、そしてVAIOの新CMに出演する4人が紹介された。
Centrino 2搭載の新デザインノートがめじろ押し――ソニー「VAIO」真夏モデル
SSD RAIDが圧巻の最上級モバイルノート――「VAIO type Z」
「Centrino 2」を採用したエントリー向けモバイル――「VAIO type S」
16:9の16.4型液晶と地デジチューナー搭載のAVノートに変身――「VAIO type F(FW)」
直販専用のビジネス向け15.4型ワイドモデル――「VAIO type BZ」
まずは、同社VAIO事業本部長の石田佳久氏が登壇し、「関東地方はまだ梅雨だが、VAIOは今日梅雨明けした。新しい“暑い”VAIOを紹介したい」とあいさつ。「先日発表した、VAIO事業を2010年に1兆円規模に成長させるという経営計画に沿って、これからの新製品を全世界に展開し、さらにビジネスの発展を目指したい」と今後の展望を語った。
続いて石田氏は既報の通り、1996年から続くVAIOの定義「Video Audio Integrated Operation」を「Visual Audio Intelligent Organizer」に変更したことを宣言。今後のVAIOではこれまで培ってきたソニーの技術に加えて、“面倒なことをPCにやってもらう”ための「Intelligent」、サポートも含めた最高の「Quality」、そしてVAIOらしい機能美を兼ね備えた「Design」を追求していくという。
Visualの面ではハイビジョン映像との親和性を高め、Blu-ray Discの対応に注力していくことや、Intelligentな付加価値をもたらすソニー独自のソフト群として、顔認識機能や3ステップでムービーを作成できる機能を持つ「VAIO Movie Story」、家庭内のDLNA機器の情報をあらかじめ収集して高速にアクセスできる「VAIO Media Plus」、BD-J形式で撮りためたビデオカメラの映像を簡単に管理できる「Click to Disc」、ダイジェスト再生機能や録画番組のメタデータ収集・一覧機能を備えた「Giga Pocket Digital」を提供していること、そしてOrganizer(有機的に統合する)の意味を込めたシリンダーデザインの採用をVAIOならではの個性とした。
新製品の内容については、同社VAIO事業本部 Notebook PC事業部長の赤羽了介氏がダイジェストで紹介。「VAIO type Z」が最軽量時で約1.35キロと軽量ながら45ナノ世代Core 2 Duoと外付けGPUで高い性能を発揮する点、「VAIO type S」の新型ワンタッチボタンと直販で選べる3色のカラーバリエーション、「VAIO type F(FW)」のアスペクト比16:9対応16.4型ワイド液晶、Blu-ray Discや地デジの2番組同時録画機能、「VAIO type BZ」のウォーターレジスト構造キーボードやIT管理者向けのアクセスコントロール機能、そして新モデルが共通して採用するシリンダーデザインと、type Z/S/F(FW)が搭載するアイソレーションキーボードを改めてアピールした。
また、ゲストとして招かれたインテル代表取締役社長の吉田和正氏は、同日発表したCentrino 2がVAIOノートの新製品すべてに採用されたことを強調したうえで、「Centrino 2の性能と省電力技術で、VAIOのIntelligent、Quality、Designを力強く支えていきたい」と祝辞を述べた。
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