ボディは、Prime Galleriaシリーズおなじみのミドルタワー型スチールケースを採用している。手回しネジで側板だけを独立して取り外せるほか、シャドウベイも手回しネジと樹脂製アタッチメントにより工具を使わずに手前に引き出せるようになっているなどメンテナンス性は良好だ。背面には12センチ角の排気ファンを装備し、これが水冷ユニットのラジエータ冷却も兼ねる。
ベイの構造は、5インチベイが4基、3.5インチベイが2基、シャドウベイが4基で、出荷状態でそれぞれ1基ずつ使用済みだ。3.5インチベイにはSDメモリーカードをはじめ12種類のメモリカードが読み書きできる12in1カードリーダーを搭載。シャドウベイのHDD取り付け用ネジ穴部分には制振ゴムを装備するなど静音性にも配慮されている。
電源ユニットは静音電源の定番「SILENT KING 4(550ワット)」が標準となっている。少し前のモデルだが、12センチ角の大型ファンを自動コントロールする機能を持っており、静音性はなかなかのものだ。+12V系は2系統でそれぞれ16A、18Aとなっている。BTOメニューでは、ENERMAXのPRO82+(625ワット)や、AntecのTruePower Quattro(850ワット)なども選べる。


Galleriaシリーズ共通のオリジナルミドルタワーケースを採用する。手回しネジを回せば側板が外れ、シャドウベイも工具を使わずに引き出せるようになっている。サイズは196(幅)×505(奥行き)×435(高さ) ミリだベンチマークテストの結果を見てみよう。水冷クーラーとマザーボード以外は以前にレビューした「Prime Galleria HG」と同じだ。OSもWindows XP Professional(SP2)と共通なため、テストのスコアも大差はないが、マザーボードがPCI Express 2.0に対応したことに加えてドライバなどが新しくなっているためか、若干というレベルではあるものの、高速化が見られる結果となった。PCMark05、3DMark06のスコアともにハイレベルで、どんなアプリケーションでも快適にオペレーションできるだろう。ヘビー級のゲームタイトルであるCrysis 日本語版(パッチ1.2)のテストにおいても、グラフィックオプションを「すべて高」で統一しても、1280×1024ドットまでならスムーズにプレイできるレベルのスコアが出ている。
ドスパラでの販売価格は、プリインストールOSのWindows XP Home Edition(SP2)込みで13万2980円だ(評価機の場合)。キーボード、レーザーマウスもサービス品として含まれる。夏らしい水冷システムというギミックを搭載しながら、Prime Galleria HGシリーズの特徴である高いコストパフォーマンスを維持しているのはうれしい。
その水冷システムは冷却能力、静音性ともに驚くほどの能力を持っているわけではないが、シンプルな構造のぶんメンテナンスフリーで手軽に扱えるし、ビジュアル的なインパクトも水冷ならでは。PCとしてはゲームだけでなく幅広い用途に対応できる構成となっており、ひと味違ったPCが欲しいというユーザーは、ぜひWebページをチェックしてほしい。
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