イケメン度が増したデルの新ノートPC「Inspiron 13」を指名してみた:これぞ直販PC!(1/2 ページ)

» 2008年09月09日 10時10分 公開
[中山一弘,ITmedia]

Inspironシリーズのエントリーモデルが装いも新たに登場

Inspironシリーズの新顔「Inspiron 13」

 低価格ミニノートPC「Inspiron Mini 9」の発表で話題を集めているデルだが、その個人向けPCで最もエントリークラスとなるInspironシリーズに、13.3型ワイド光沢液晶ディスプレイを搭載した新モデル「Inspiron 13」が加わった。最新トレンドとなりつつある“モバイルA4ノートPC”という市場に、どれだけの影響を与えるのか。早速レビューしてみよう。

 デルのInspironシリーズといえば、同社のメインストリームに位置するPCだったが、XPSおよびStudioシリーズの投入によって位置付けがエントリークラスに変更された。とはいえ、以前からの特徴である優れたコストパフォーマンスと、ユーザーのニーズに合わせたBTOメニューは健在だ。ここで取り上げる「Inspiron 13」は、そうした流れを組む同シリーズの中でも最も手ごろなエントリーモデルとして新しくラインアップされる製品だ。

 基本的には13.3型ワイド液晶を搭載するコンパクトなA4ノートPCという位置付けだが、ユーザーが必要とする機能に合わせたオプションを選択すれば、パフォーマンスPCとして使うこともできればビジネスPCにもなる、これまでと同様に懐の広いモデルといえるだろう。

液晶ディスプレイ天面に光沢カバーを採用したボディ

光沢感にあふれるパシフィック・ブルーを天面部分に採用。カラーバリエーションは用意されていない

 まず、外観で目を引くのは、何といっても液晶ディスプレイ天面の光沢感だろう。第2世代VostroシリーズやStudioシリーズのデザインを継承するもので、パシフィック・ブルーと呼ばれるカラーを採用する。かなり青が濃く、どちらかといえばディープブルーのような感じを受けるが、落ち着いた印象なのでビジネスシーンで持ち歩いてもまったく問題ないカラーリングだ。このトップカバーによって、エントリーモデルとは思えない高級感を出すことに成功したといえるだろう。

 同社いわくコンパクトサイズということだが、さすがに重量が約2.2キロもあると手にした際の重量感はそれなりにある。ボディサイズは318(幅)×238(奥行き)×25.4〜38.4(高さ)ミリと、13.3型ワイド液晶ディスプレイ搭載機としては標準クラスにまとまっている。一般的なモバイル用途にはいささか荷が重いが、家庭内での運搬や部屋間の移動といった範囲での可搬性は十分に高く、本機のニーズにはマッチしているといえる。

13.3型ワイド光沢液晶ディスプレイを採用

 採用する13.3型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1280×800ドットで、こちらもクラス標準となる。光沢タイプのTrueLife液晶により見栄えある発色を実現する一方、画面への映り込みは顕著で、低反射処理が施されているとはいえ気になるところだ。また、上下方向の視野角も広くはないが、左右方向はまずまずなので、正対して使うならば不満はないだろう。

 キーボードはBTOメニューで日本語/英語を選択でき(差額はなし)、評価機は後者を搭載していた。キーピッチが19ミリ、キーストロークが3ミリとA4ノートPCらしいゆとりのあるキーボードで、スペースバーが94ミリと長いのも心強い。キー入力時にカチャカチャという不快な音がせず、キーボードユニットがしなることがないのも好印象だ。しかし、Enterキーの右側にHome、PageUp、PageDown、Endキーが並んでおり、キーの間に4ミリスペースが空いているとはいえ、慣れるまではミスタイプを誘うだろう。

 2ボタンのタッチパッドは、シナプティクス製のシンプルなドライバが導入済みで、上下/左右方向のスクロール機能をサポートする。パッド上にはあらかじめマーキングされており、操作はパッドの端にあるエリアに指を乗せて上下、あるいは左右にスライドさせることでウィンドウのスクロールバーを操作する。人によっては慣れが必要かと思うが、筆者は無理なくスクロール機能を使うことができた。

13.3型ワイド光沢液晶ディスプレイを備える(写真=左)。画面サイズや解像度をBTOで変更することはできない。評価機は英語キーボードを採用していた(写真=右)。BTOでは日本語キーボードに差額なしで変更可能だ

シナプティクス製のシンプルなドライバが導入済みで、タッチパッドの有効/無効(写真=左)、スクロールゾーンの範囲や速度調整(写真=中央)、クリックボタンの割り当てや外付けマウス接続時にタッチパッドを無効にするなどを設定可能だ(写真=右)

 エントリーモデルながら、タッチセンサ式のワンタッチボタンや、スロットイン方式の光学ドライブを内蔵しているのも見どころだ。ワンタッチボタンは音量調整や消音、再生、早送りなどメディア操作が可能なもので、キーボード上部右側に並んでいる。光学ドライブはBTOの選択肢はなく、DVD±RWドライブのみとなるのが残念だが、低価格モデルゆえに割り切りが必要なところだろう。

 インタフェースは、前面にヘッドフォンとマイク、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO/MMC対応のメモリカードスロット、左側面にアナログRGB出力、100BASE-TX/10BASE-T対応の有線LAN、USB 2.0、4ピンのIEEE1394ポート、右側面にはExpressCardスロット(ExpressCard 54/34対応)、無線LANの電源スイッチ、DVD±RWドライブ、USB 2.0ポートが配置される。USBが2基しかないのは物足りないが、必要最低限のコネクタはそろっているといえる。

前面はマイクとヘッドフォン、8in1のメモリーカードスロットがあり(写真=左)、背面はバッテリーと排気口が並ぶ(写真=右)

主な端子は左右の側面にまとまって配置される。右側面にあるUSB端子は、接続する機器によっては光学メディアの出し入れに支障があるかもしれない

主要パーツはBTOで好みに変更可能

 本機のシステムは、統合型チップセットのIntel GM965 Expressを中心に手堅くまとめられている。CPUは2次キャッシュ容量が3MバイトのCore 2 Duo T8300(2.4GHz)、同T8100(2.1GHz)のほか、Celeron 550(2.0GHz)がBTOメニューで用意され、メモリも4Gバイト、2Gバイト、1Gバイト(いずれもデュアルチャネルで提供)から選べる。HDDはすべて5400rpmで容量は320Gバイト、250Gバイト、160Gバイト、120Gバイトからとなり、GPUはチップセット内蔵のInte GMA X3100、光学ドライブは前述のようにDVD+R DL対応のDVD±RWドライブに固定だ。OSの選択肢はWindows Vista Home Premium(SP1)とVista Home Basic(SP1)となる。

 ワイヤレス環境は、Bluetooth 2.0+EDRの有無、無線LANはIEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト2.0準拠)、a/b/g、b/gから選べるが、省略することはできない。

 あまり目立たない存在だが、本機からACアダプタが変更され、従来のInspironシリーズで採用されていた95ワット/65ワットタイプよりかなりコンパクトなものが採用されている。サイズは47(幅)×106(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量は約340グラムと持ち運びやすさが向上した。細かい部分だが実際にノートPCを持ち運ぶことを考えると、かなり労力を減らしてくれることになるので、モバイル派にはうれしい仕様だろう。

 バッテリーは6セルと9セルがあり、駆動時間は公称値でそれぞれ約4時間57分と6時間36分だ。9セルバッテリーの長時間駆動は魅力だが、バッテリーが出っ張るほか重量が増加するので気をつけたい。

2基のメモリスロットには底面から簡単にアクセスできる(写真=左)。HDDベイもネジを4本回すだけで取り外せる。6セルバッテリー装着時はバッテリーが出っ張らず、見た目もスマートだ(写真=右)。電源ケーブルは3ピンタイプを採用する

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