それでは、システムの性能を見ていこう。評価機はCPUがCore 2 Duo T8100(2.1GHz)、メモリが2Gバイト、HDDが120Gバイトという構成だ。今回は評価機の関係でベンチマークテストは行っていないが、Windowsエクスペリエンスインデックスの値を見る限り、Vistaを快適に利用できるだけのスコアを記録しているのが分かる。具体的には、グラフィックスとゲーム用グラフィックスが3.5にとどまるものの、そのほかは5に近いスコアでまとまっている。
グラフィックスが旧世代のチップセット内蔵タイプ(Intel GM965 Express)となっており、BTOで別途外付けのGPUを選択することはできないが、メールやWeb巡回といった使い方で不満が出ることはないはずだ。
システムに高い負荷をかけ続けると、背面左側にある排気口から勢いよく排気されるが、冷却ファンの風切り音は耳障りではなく、手が触れる部分で不快な熱が帯びることもなかった。ただし、吸気口が底面にあるので設置場所には気を配りたいところだ。
モデルチェンジによってスタイリッシュなボディを獲得したInspiron 13は、コンパクトとまでいえなくとも、可搬性のあるA4ノートPCというジャンルにはまさにうってつけだ。実際に使った感じもこれまでのInspironシリーズと同様、扱いやすい印象を受けた。ボディカラー、光学ドライブ、グラフィックス、液晶ディスプレイは固定なので、BTOメニューの選択肢は自体はこれまでより少なくなったが、直販PCを初めて購入するユーザーには逆に分かりやすくなったともいえる。
価格はCPUにCeleron 550(2.0GHz)、メモリ2Gバイト、HDDに250Gバイト、OSにWindows Vista Home Premium(SP1)を搭載した最小構成で9万9979円とデルらしい圧倒的なコストパフォーマンスは影を潜めているが、これらはキャンペーン価格が適用されていないものだ。随時開催される割引きクーポンやキャンペーンを併用すれば、より安価に本機を入手できるだろう。モバイルA4ノートPCという最近のトレンドに向けて投入されたInspiron 13の今後の動向に注目したいと思う。
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