9月12日に登場したクーラーマスターのCPUクーラー「V8」が、一部のユーザーから熱狂的な人気を呼んでいる。V8は、12センチファンを前後2枚のフィンで挟み込んだ大型クーラーで、ヒートシンクからは8本のヒートパイプがのびている。サイズは128(幅)×120(奥行き)×161.1(高さ)ミリと大きく、本体重量は865グラムと重い。マザーボードにはバックプレートを使って固定する仕組みだ。インテルとAMDの両CPUに対応しており、Core 2 ExtremeやPhenom X4など、コンシューマー向けで最上クラスのCPUをサポートしている。価格は1万1000円前後。
X8は、その冷却性能だけでなく、特徴的な外観も注目を集めている。T-ZONE.PC DIY SHOPは「ゴツゴツしたトッププレートを採用しているのですが、そのあいだから控えめに赤いLEDの光が漏れるようになっています。これが、SFの1ジャンルである“スチームパンク”っぽいということで、一部のユーザーの人気を集めています」と教えてくれた。
ただし、サイズが大きく、比較的高価なモデルであることから、直接の売れ行きには結びついていない模様。「店頭デモだけで満足して帰る人が多いのが難点ですね。光モノ好きが多い海外なら、PCの内部を飾る文化がもっと浸透しているのでヒットするのかもしれませんが……。日本でヒットさせるのは、やっぱり難しいですよ」(ある店員さん)と、複雑な表情で語っていた。
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