7V型デジタルフォトフレームが付属するフォトムービーソフト「Photo Story Studio」を試すどっちがオマケ?(2/2 ページ)

» 2008年12月26日 16時05分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 また「写真編集」メニューでは、写真の回転やセピア調にするなどの簡単な編集も可能。もっともあくまで簡易編集機能のため、表現にこりたい時は画像編集ソフトを使ってあらかじめ編集を加えておくといい。

photo セピア調など簡易的な画像編集機能も備えている

 最終的なムービー書き出しでは、DVD作成のほかに、MP4、AVI、WMV、3GP、MPEG-2に対応している。今回はVGAサイズのAVIに書き出したが、解像度やフレームレートの調整も可能だ。できれば、付属のデジタルフォトフレームに最適化したメニューもほしいところだが、説明書によるとAVIなら720×480ピクセル、30fps、音声44.1KHzを推奨している。

photo 書き出し画面。DVD作成のほか、MP4、AVI、WMVなどに対応している

 販売元のワンダーシェアによると、エフェクトやクリップアートはユーザー向けに追加アイテムを無償ダウンロードで提供していく方針だという。「できれば季節ごとに追加していきたい」ということなので期待したい。

1Gバイトメモリ搭載、動画表示もサポート

 さて、付属のデジタルフォトフレームをチェックしよう。光沢のある黒いフェースに7V型のワイド液晶パネルを組み込んだスタイルで、パネル解像度は480×237ピクセル。付属のスタンドを背面に取り付け、視聴時の角度を調整できる。また背面上部にはステレオスピーカーと本体操作ボタンが用意されているが、「上からのぞき込んだときに分かりやすい」ようにボタンのシルク印刷は逆さまになっている。

photophoto スタンドは回転させて角度調節が可能。本体操作ボタンは逆さまに印刷されている
photophoto 側面にはUSBのミニ端子のほか、SD/MMC/MSの共通カードスロット、CFスロットなどが設けられている。写真をテレビ画面で楽しめるAV出力も装備

 内蔵メモリは32Mバイト+1Gバイト。この表記から想像できるように、もともとの仕様は32Mバイトなのだが、フォトムービーを入れて両親にプレゼントするといった用途を想定して1Gバイトのメモリを追加したという。確かに、メモリが足りないからといって、普段デジカメなどで使用しているSDメモリーカードを一緒にプレゼントするわけにもいかないから、うれしい配慮といえる。

photophoto メニュー画面(左)。スライドショーのトラジション設定画面(右)

 対応フォーマットは、画像がJPEG(ベースライン、プログレッシブ)、BMPで、音声はMP3、AAV-LC、WMA、動画はMPEG-1/2(MPG、DAT、VOB)、MPEG-4(Xvid、3ivX、M4S2、MP4S)と幅広い。ソフトウェアにバンドルされていることもあり、動画再生を正式にサポートした。何年か前のネットワークメディアプレーヤー並みに幅広い形式のファイルを再生可能だ。

 試しにXvidの動画ファイルやWMAの楽曲ファイルなども再生してみたが、当然問題なく視聴できた。視野角が少し狭いのが気になっただが、価格を考えれば十分に納得できるレベル。動画の早送り/巻き戻しは2/3/8/16/32倍速までサポートしており、リモコンの反応も悪くない。使い勝手は本当にSD解像度時代のメディアプレーヤーと同じだ。フォントや音楽再生時の画面デザインなどにも見覚えがあるので、おそらくデコードチップや基本ソフトウェアは共通と思われる。

photo 時計やアラーム、カレンダーといった機能も備えている

 ただ、メインメニューのアイコンなどは昔より洗練され、時計やアラーム、カレンダーといった卓上の表示デバイスに合わせた機能も盛りこまれている。実際、これが1台あればフォトフレーム本来の役割に加え、音楽再生や動画再生など、かなり幅広く利用できるはず。ネットワーク機能に対応していないのが少し残念だ。

 ともあれ、ソフトと合わせて1万800円という価格は、コストパフォーマンスの面で非常に魅力的だ。デジタルフォトフレームに興味をもっている人の入門用として、また冒頭で触れた帰省需要にもぴったりの製品といえる。問題は、帰省用に購入したのに親にあげるのがもったいないと感じてしまうことだろうか(←親不孝)。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  2. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  3. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  4. AI対応でCore Ultraよりも高いパフォーマンスをアピール! 企業PC向け「Ryzen PRO 8000シリーズ」登場 (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. Synology「BeeStation」はNASより便利な一面も 家族の“秘密”も守れるストレージ、共有リンクや写真管理もある (2024年04月16日)
  7. 「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだ (2024年04月16日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー