なんとなく「目立たせないようにしています」という雰囲気のEee PC 1004DNと比較して、ブース中央の目立つエリアにはNettopのラインアップが展示されていた。そのほとんどはプレスカンファレンスで紹介されていたモデルだが、その中で、プレスカンファレンスでも紹介されていなかった「D200」が初めて公開されている。
「きょう到着したので、プレスセッションでは紹介できなかった」とASUSのスタッフが説明するD200は、ボディ前面に3.5インチの液晶ディスプレイを搭載している。このディスプレイはタッチパネルを組み込んでおり、Linuxベースの操作画面を表示する。
CPUにAtom N270を搭載するあたりはNettopを思わせるが、先ほど紹介したLinuxを導入した512MバイトのFlash ROMを実装し、それとは別に、3.5インチのSerial ATA対応HDDを「2台」搭載してシステム全体で2Tバイトのデータストレージを用意するだけでなく、RAID 0、1、JBODの構築も可能で、インタフェースには1つのギガビットWANと4つのギガビットLANを持つなど、その構成はNASといってもいい。DLNAにも対応するとASUSでは説明している。
そのほか、主要なスペックとして明らかになっているのは、スロットインタイプのDVD-RWドライブを搭載し、インタフェースとしてUSBが1つ、DVI1つ、そして28dBという静音タイプのファンを内蔵する。また、IEEE 802.11a/b/g/nに対応したアクセスポイントとしても機能する。ボディサイズは275(高さ)×98(幅)×206(奥行き)ミリ。消費電力は動作時で50ワットを超える程度、アイドル時で20ワットを超える程度だ。
ASUSのスタッフは「2009年第2四半期の出荷を目指したい。価格はHDDの価格変動で変わってくるが、現時点では650ドル程度を予定している」と説明していた。


D200の正面には3.5インチのタッチパネルとスロットインのDVD-RWドライブが用意される(写真=左)。シンプルな正面から一転して背面は多種多様なインタフェースがずらりと並ぶ(写真=中央)。D200の主な仕様
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