ASUSルームで未発表のマザーボードを見る:2008 International CES

» 2008年01月11日 09時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 CESは家電の祭典である。だから、PCは脇役になる。これはしょうがない。ましてや、PCパーツなんて「オーシャンズ13にスモウレスラーの役で撮影に参加したけど尺の制限で登場シーンがほとんどカットされちゃった曙と武蔵丸」ぐらいの存在でしかないのかもしれない。

 そういう不遇な扱いを受けるなか、負けずに毎回ブースならぬミーティングルームを確保して参加するPCパーツベンダーがいる。それが、ASUS、MSI、AOpenをはじめとする台湾チームだ。

 ただし。彼らのほとんどはPCパーツベンダーではなく、ノートPCベンダーとしての参加であって、AOpenやMSIのミーティングルームにPCパーツは影も形もない。しかし、ASUSだけは、得意のノートPC(とくにEee PCは、2007年の“贈ってもらいたいクリスマスプレゼント”リストのトップランク)を中心に、数多くのマザーボードとグラフィックスカード、そしてベアボーンPCの展示を行っていた。

 ここでは、ASUSのミーティングルーム(といいながら、その規模と質は、一般の展示ブースに負けていない)で見かけた未発売マザーボードと、ちょっと気になるスペックのノートPC、ユニークなベアボーンを紹介しよう。

発表直後のnForce 780a SLIにIntel X48 Expressマザーボードが集結

 先日、NVIDIAからCESに合わせて発表されたAMDプラットフォーム対応の新世代ハイエンドチップセットの「nForce 780a SLI」を搭載したマザーボード「M3N-HT Deluxe」が早くも登場した。AM2+対応の統合型チップセット搭載マザーボードには、3本のPCI Express x16(2.0)スロット、メモリスロット用のヒートシンク、HyperTransport 3.0、HDMI、そしてASUS独自のExpress Gateが実装される。

nForce 780a SLIを搭載したM3N-HT Deluxe。なお、AM2+対応マザーボードなのにPOPの記述には「nForce 780i SLI」書いてあるが、これは間違い。この手の間違いが多く、取材時は苦労した

 ASUSのIntel X48 Expressマザーボードでは、すでに「P5E3 Premium WiFi/AP@n」を紹介しているが、そのほかにもIntel X48 Expressマザーボードのラインアップが展示されていた。注目は2007年の年末に製品写真がリークされた「Rampage Formula」で、Intel X48 Expressマザーボードでありながら、DDR2に対応する数少ない製品となる予定だ。展示品の説明プレートによると、DDR2メモリは最大1600MHzのバスクロックをサポートするとされている。

Intel X48 Express搭載マザーボードの「Rampage Formula」はDDR2メモリに対応。POPの説明では、メモリバスの動作クロックが「1600MHz」まで対応することになっている

 また、長らくASUSのNVIDIA SLI対応マザーボードとして人気のあったnForce 680i SLI搭載の「Striker Extreme」の後継とみられる「Striker II Formula」も確認された。チップセットはnForce 780i SLIを搭載したDDR2対応のマザーボードで、3-way NVIDIA SLIに対応するために、PCI Express x16スロットが3本用意されている。そのうちの2本をnForce 200を介してSPPに接続する。

 ASUSのnForce 780i SLIマザーボードとしては、すでにPC USERの“イマイタ”レビューで「ASUS P5N-T DeluxeでnForce 780i SLIを試す」を紹介しているが、Striker II FormulaはR.O.G.シリーズとして、オーバークロック関連機能を充実させた上位モデルという位置づけになる。

ロングセラーのnForce 680i SLIマザーボード「Striker Extreme」の後継となる、nForce 780i SLIマザーボード「Striker II Formula」だ。なお、POPには「Striker Extreme II」なる名称とそのマザーボードに関する情報が書かれているが、ASUSは「これは手違いで、そういうものは、いまのところ存在しない」と説明している

 ASUSルームを取材した目的は、CESが始まった1月7日に行われたWiMAX Press Conferenceで披露された「新世代のEee PC」であったが、「ここにはない」ということで、残念ながら見ることはできなかった。それでも、興味深いスペックを持ったノートPCや、ユニークなでサインのベアボーンが展示されている。

 ノートPCのVX3はOEM向けの製品で、その構成はクライアントのリクエストで仕様を柔軟に変更できる。12.1インチワイドの液晶ディスプレイを搭載した、305×220×31ミリ、1.68キロのサイズで、内部に3.5GのHSDPAモジュールを搭載する。製品説明のPOPによると、搭載可能なCPUは、Core 2 DuoのT9500/T9300/T8300/T8100/T7700/T7500/T7300/T7250/T5550/T5450がリストアップされているほか、GPUには、NVIDIAの「NB9M-GE1」と記載されている。デバイスマネージャーで確認したところ、ディスプレイアダプタとして「GeForce 9300M G」という未発表GPUの名称が確認できた。

12.1インチワイド液晶ディスプレイ搭載、重さ1.68キロの2スピンドルノートPCのGPUはNVIDIA未発表の「GeForce 9300M G」であった

 「NOVA P22 Barebone」は、小型のベアボーンPCだ。2007年11月末に発表されているが、そのデザインから、当時は「Mac miniに似てなくもない」という評価を受けたが、今回、縦置きスタンドと一緒にした姿は、その傾き具合から「Wii」をほうふつとさせる。


スペックシートにはWindows Vista Home Premiumが導入され、CPUにCore 2 Duo E6320、グラフィックスはIntel GMA X3000、メモリはDDR2 667を1Gバイト、160GバイトのHDD、IEEE 802.11nをサポートする。サイズは231×184×50ミリ

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