今回はCPUがCore i7-940、メモリが6Gバイト(2Gバイト×3)、グラフィックスカードがRADEON HD 4850搭載カード、HDDが2Tバイト(1Tバイト×2 RAID 0)、光学ドライブにBD-ROMドライブ、OSは64ビット版Windows Vista Premium(SP1)という構成の評価機でベンチマークテストを測定した。
| m9690jp/CT(評価機)のベンチマークテスト | m9690jp/CT | a6740jp(参考) | m9380jp/CT(参考) | |
| PCMark05 1.2.0 | PCMarks | 11018 | 5201 | 9661 |
| CPU | 9905 | 5297 | 8520 | |
| Memory | 9026 | 4204 | 5834 | |
| Graphics | 17206 | 3126 | 15233 | |
| HDD | 6573 | 6254 | 7661 | |
| 3DMark06 1.1.0 (1280×1024ドット) | 3DMarks | 13079 | 1634 | 12030 |
| SM2.0 | 4755 | 628 | 4982 | |
| HDR/SM3.0 | 5668 | 544 | 4993 | |
| CPU Score | 5349 | 1876 | 4012 | |
| FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3 | HIGH | 8572 | 3952 | 7993 |
| LOW | 10837 | 6875 | 10163 | |
| Windows Vista エクスペリエンスインデックス | CPU | 5.9 | 5.1 | 5.5 |
| メモリ | 5.9 | 4.7 | 5.9 | |
| グラフィックス | 5.9 | 4.1 | 5.9 | |
| ゲーム用グラフィックス | 5.9 | 4.9 | 5.9 | |
| プライマリハードディスク | 5.9 | 5.9 | 5.9 | |
| CINEBENCH R10 /Rendering(xCPU) | 32ビット | 14254 | ─ | ─ |
| 64ビット | 17604 | ─ | ─ | |
やはり、いずれも最上位機にふさわしい優秀なスコアだ。Windows Vista標準のエクスペリエンスインデックスはオール5.9の最高点をマーク。ほかの定番テストもPCMark05 1.2.0で「11018」、3DMark06 1.1.0で「13079」など、いずれも申し分のない高いスコアだ。オフィスアプリケーションやクリエイティブアプリケーション、そして3Dゲームなど、どんな用途でも快適に操作できる実力を備えている。
今回はMAXONの3DCGソフト「CINEMA 4D」をベースにした「CINEBENCH R10」のレンダリングテストも実施した。16Wayまでのマルチスレッドに対応しており、32ビット/64ビット両方のネイティブバイナリが用意されている。このテストでも実に優秀で、64ビットでは、32ビットよりも23.5%も高速だった。
騒音レベルもなかなか優秀で、かなり静かだ。環境騒音33デシベルの環境においてボディの正面から20センチの距離から測定した騒音レベルは、アイドル時で41デシベル前後、ベンチマークテスト実行中は負荷に応じて41〜44デシベルの間で変化した。エンコードなど、4つのコアに負荷がかかるシーンではさすがにやや数値が高くなるが、実利用においてはほとんど目立たないと思われる。
m9690jp/CTは、非常にパワフルな基本性能に加えて、最大4.25Tバイトも搭載できる大容量のストレージとともにバックアップ機能もきちんと備え、デスクトップPCならではの魅力が詰まった1台に仕上がっている。ビジネスからホーム、ホビー、ゲーム用途はもちろん、デジタル一眼レフで撮影したRAWデータの取り扱いやデジタルビデオカメラで撮影したハイビジョンムービーの編集のような、“かなり重い”作業も快適にこなせることだろう。
ちなみにm9690jp/CTの最小構成価格は、8万9880円(Core i7-920、メモリ3Gバイト、GeForce 9600 GS、HDD 320Gバイト、DVDスーパーマルチ、Windows Vista Home Premium SP1/64ビット、HPガイドブックなし)である。HPのPCはBTOカスタマイズパーツが安価である点もポイントで、例えばCPU以外のパーツを今回の評価機と同等の構成にアップグレードしても12万3480円ほどであり、やはりコストパフォーマンスは相当高い。大容量ストレージや大容量メモリとともに、「これ1台で済む」PCを安価に探している人にとっては要注目の存在といえるだろう。
日本HP、デスクトップPC「Pavilion Desktop」夏モデルを発表――Core i7モデルも
日本HP、デスクトップPC「Pavilion Desktop PC v7860jp」のカスタマイズオプションにPhenom II X4を追加
レビュー:CPUはクアッドのみ!の極上デスクトップPC「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」を試す
レビュ:Nehalemのパフォーマンスは?──Core i7 965 Extremeと「Core i7 920」の性能に迫るCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.