「確かに(他社も含めて数Mbps程度となる)今までのサービスは、“なんちゃってブロードバンド”だったかもしれない。ただ、HPSA+は実測値で下り20Mbps以上出せるようになった。パフォーマンスはこれら(次世代通信サービスの)2社に十分対抗できると思う。このほか、今回の“2009年末までにHSPA+の人口カバー率6割”は控えめに出した数値で、これも含めて対応エリアでは確実にこの2社に勝てる。料金は、ユーザーの利用方法によりフラットな定額プランの方がいいと思う人もいるだろうが、使わないときは安価というメリットがある。エリアとの総合判断で、十分競争力は保てると思う」(イー・モバイルの阿部基成執行役員副社長)
また3.9G(LTE)の周波数帯割り当て認定(1.7GHz帯)を受け、HSPA+は2010年9月以降の導入を予定する「DC-HSDPAやLTEへのステップにすぎない」こともアピール。2010年9月に下り40Mbps以上のDC-HSDPAサービス、2012年にLTEの商用サービスを実施する計画だ。
「HSPA+は、DC-HSDPAやLETへのステップに過ぎない。イー・モバイルは、グローバルでスタンダードになる技術を早く見極め、今後もこのような技術を最短で日本に導入する戦略をとっていく。また、現在、スループットが落ちている地域も確かにある。ここについてはとにかく増局に努める。LTEの免許認定のおかげで、今のW-CDMAのネットワークをベースに強化できることもふまえ、ネットワークの厚みを現在の2倍以上にしたいと思っている」(阿部副社長)


モバイルWiMAXも含めた他社データ通信サービスと比較し、「この速度と価格なら、競争力は保てる」とアピール(左) 2010年9月に40MbpsのDC-HSDPA、2012年にLTEを導入する考え(右)
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