ネットワーク強化型の「MOVIE COWBOY DC-MCNP1」を試すそろそろ買い替え?(3/3 ページ)

» 2009年08月14日 12時20分 公開
[瓜生聖,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

型番に隠された秘密

MOVIE COWBOYの上にはNetwork Media Playerの文字

 MOVIE COWBOYウォッチャーであればこれまでの型番ルールはご存じだろう。同シリーズの型番は、DIGITAL COWBOYとMOVIE COWBOYを意味する「DC-MC」、そして内蔵HDDのタイプ、インタフェース、番号と続く。ところが今回は予想された“DC-MC25ULx”ではなく、「DC-MCNP1」となった。同社によるとこのNPは「Network Player」を表すという――つまりDC-MCNP1がネットワーク強化型に進化したことを示している。

 その1つがNAS機能だ。これまではNDASを採用していたが、DC-MCNP1では自身がファイル共有サーバとして利用できるようになった。つまり、クライアントでありかつサーバであるという形態だ。NAS機能は公称56〜64Mbpsと、優れたパフォーマンスをたたき出している。

 2つめはWebブラウザベースのファイルマネージャの提供。ファイルのアップロード/ダウンロードに対応しているほか、ストリーム再生もサポートしている。ハンファ・ジャパンでは無償でDDNSサービスも行っており、DC-MCNP1上のコンテンツをインターネットを経由して外部から楽しむことも簡単にできる。

 3つめはテスト機能として未サポートではあるが、YouTubeやPicasa、Flickrに対応したことだ。ただしその一方で、インターネットラジオ機能は削除された。

インターネット機能には「本機能はテストリリースのためサポート対象外です」の文字(画面=左)。YouTubeで検索したところ。Nextなど英語表記が目立つのはテストリリースゆえか(画面=右)

Webブラウザでアクセスしたところ。ファイルマネージャ機能やストリーム再生機能が利用できる(画面=左)。MyList編集画面。ペアレンタルディレクトリという表現はいかがなものかと思うが、要は親ディレクトリ(画面=右)

旧モデルユーザーもそろそろ買い替えの時期か

 2.5インチドライブ対応モデルということでやや意外に感じたものの、もともとディスクレスでの利用が便利だと考えている筆者にとっては、小型で静音化も可能な今回のモデルチェンジは大歓迎だ。ただ、中身に目を向けると一新されたメニュー体系には首をかしげるような部分も散見される。個人的には見通しが悪くなったこと、現在選択されているものとは異なるデバイスにアクセスする際のボタン操作回数が増加したことなどから、やや不便な印象を受けた。

 そういった不満を解決する1つの方法がショートカットや再生リストだと考えられるが、今回は一部に不具合が確認されていた試作機での評価となったため、そちらの使い勝手を判断できるほどの材料をそろえることはできなかった。なにより致命的だったのは、試用環境として用意したQNAP製「TS-409Pro」「TS-639Pro」のいずれでもwmv、ts、MPEGの再生ができなかったことだ(iso、DivXは可能)。ハンファ・ジャパンでも一部のNAS上のファイルが正常再生できないという問題を認識しており、修正作業を行っているところだという。ただ、修正は随時行っているとのことで、一部の機種の対応は発売後のファームウェアアップデートでの対応になる可能性が高そうだ。購入の際には事前にメーカサイトで、自分の環境で利用できるかどうか確認したほうがいいだろう。

 実際のところ、DC-MCNP1は「何ができるか」「どういった機器か」という観点で見れば、MOVIE COWBOYファミリーの1つではあるが、中身は別物と言ってもいい(ちなみに、2009年5月に発売されたDC-MC35ULIこそ類似UIではあるが、トランスコード対応が中心で単体ではwmvも再生できないため、同列で語ることははばかられる)。ユーザーインタフェースが一新されたために、代を重ねたメニューの洗練度は期待できなくなった半面、デコーダの変更による対応フォーマットの充実はそれを補ってあまりある魅力だ。ハンファ・ジャパンでは限定200台の乗り換えキャンペーンも実施しており、旧モデルユーザーには悩ましい選択となりそうだ。

今回評価に使用したファームウェアのバージョンは、ver 1.0.0 boot 12(画面=左)。過去のMOVIE COWBOYシリーズユーザーに対して、限定200台の乗り換えキャンペーンも実施される。詳細はメーカーのWebサイトへ(画面=右)

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月30日 更新
  1. Macで外付けGPUが使える「TinyGPU」をRTX 5060 Tiで検証 実用性と浮き彫りになった課題 (2026年06月29日)
  2. アキバ夏のボーナス商戦は「コスパと延命」がキーワード! 5000円切りのピラーレスケースや3000円弱のDDR5用メモリクーラー登場 (2026年06月29日)
  3. NUC風PCやメモリ128GBのモンスターミニPC「DAIV CX」などを続々投入! マウスコンピューターが事業戦略発表会で明かした新製品ロードマップ (2026年06月29日)
  4. IBMが世界初のサブ1nm半導体チップ技術を発表/LenovoがノートPC向けで世界初となる“1000Wh/L”バッテリーの詳細を明らかに (2026年06月28日)
  5. AM4の勢いは止まらない!? 熱伝導シート付属の「Ryzen 7 5800X3D 10th Anniversary Edition」が登場 (2026年06月27日)
  6. タイパの対極にある魅力? 潔いオールインワン・レコードプレーヤー「amadana PR30」とクラフトビールの意外な共通点 (2026年06月28日)
  7. 間もなく登場するWindows 11次期アップデート「26H2」で何が変わる? 2027年に向けたUI進化と高速化 (2026年06月23日)
  8. 実売2000円台とコスパ最強だけど玄人向け? 断線や充電専用ケーブルも一目で判明するXYZA「USB-C CABLE CHECKER 2」の実力 (2026年06月26日)
  9. 各社製マザーボードをデザインしたカプセルトイ「手のひらPCパーツ」が発売予定 4大メーカーが監修 (2026年06月29日)
  10. Apple製品が一斉値上げ、Mac Studioは9万円超も 主要モデルの新価格まとめ (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー