「プロセッサについて語るのはやめよう」から始まるAMDの“VISION”ブランド(1/2 ページ)

» 2009年09月10日 13時01分 公開
[ITmedia]

TigrisとCongoでCULVを追いかける

 AMDが今回発表した新世代のノートPCプラットフォームは、これまで「Tigris」という開発コード名で呼ばれていたもので、その概要についてはすでにAMDから紹介されている(これまでAMDが説明してきたTigrisの概要については世界初、「Tigris」を搭載したMSIノートPCを披露を参照のこと)。

 AMDのノートPCポジショニングにおいて、“Tigris”プラットフォームは、海外でメインストリームと呼ばれる、14〜17型ワイドディスプレイ搭載ノートPCのクラスで主に搭載されるようになるという。“Tigris”プラットフォームに導入される機能では、グラフィックスコアがDirectX 10.1に対応することや、Blu-ray Discに収録されているHDコンテンツの再生(1080pへの対応だけでなく、Picture in Pictureのサポートも)、HDMIの搭載、高速無線LANの実装、PowerNow! 2.0への対応が実現する。

 AMDでは、Tigrisプラットフォームに対応するCPUとして、Truion II UltraやTurion II、Sempronの8モデルを挙げている。Sempron以外はデュアルコア構成で、TDPは35ワット、CPUに統合されるメモリコントローラはDDR2-800までサポートする。

モデルナンバー 動作クロック コア数 2次キャッシュ HT メモリ TDP
Turion II Ultra Dual Core M640 2.6GHz 2 2MB 3.6GT/s DDR2-800 35W
Turion II Ultra Dual Core M620 2.5GHz 2 2MB 3.6GT/s DDR2-800 35W
Turion II Ultra Dual Core M600 2.4GHz 2 2MB 3.6GT/s DDR2-800 35W
Turion II Dual Core M520 2.3GHz 2 1MB 3.6GT/s DDR2-800 35W
Turion II Dual Core M500 2.2GHz 2 1MB 3.2GT/s DDR2-800 35W
Turion II Dual Core M320 2.1GHz 2 1MB 3.2GT/s DDR2-800 35W
Turion II Dual Core M300 2GHz 2 1MB 3.2GT/s DDR2-800 35W
Sempron M100 2GHz 1 512KB 3.2GT/s DDR2-800 25W

 AMDが示したTigrisプラットフォームのベンチマークテストの結果では、Turion II Ultra M640+AMD M880で構成されるシステムとCore 2 Duo P9600+Intel GM45 Expressで構成されるシステムを比較しているが、HQVや動画のトランスコード処理において、インテルプラットフォームを100とした場合にTigrisプラットフォームは120程度の結果を出している。

Tigrisプラットフォームを採用するノートPCで求められる機能(写真=左)。TigrisプラットフォームとCentrino 2プラットフォームで比較したベンチマークテストの結果(写真=右)

 AMDは、UltrathinノートPC向けプラットフォームの第2世代も同じタイミングで発表している。こちらは、「Congo」という開発コード名で呼ばれていたもので、従来の「Yukon」プラットフォームの上位という位置付けになる。AMDの定義では、13.3型ワイド以下のディスプレイを搭載して本体の厚さが1インチ(約25.4ミリ)以下のノートPCにCongoプラットフォームが採用されることになる。

 Congoプラットフォームで採用するチップセットに統合されたグラフィックスコアではDirectX 10に対応するほか、Blu-ray Disc収録HDコンテンツの再生、HDMIの搭載などが求められる。またデュアルコアのモバイル向けCPUの搭載、高速無線LANのサポート、PowerNow!の実装なども要求される。

 AMDでは、Congoプラットフォームに対応するCPUとしてTurion Neo X2、Turion Neo、Athlon Neo、Sempronの各モデルを挙げている。TDPは18ワットから15ワットで、統合するメモリコントローラはDDR2-667に対応する。

モデルナンバー 動作クロック コア数 2次キャッシュ HT メモリ TDP
Turion Neo X2 L625 1.6GHz 2 1MB 1.6GT/s DDR2-667 18W
Turion Neo X2 L325 1.5GHz 2 1MB 1.6GT/s DDR2-667 18W
Athlon Neo MV-40 1.6GHz 1 512KB 1.6GT/s DDR2-667 15W
Sempron 210U 1.5GHz 1 256KB 1.6GT/s DDR2-667 15W

 AMDが示したCongoプラットフォームのベンチマークテストの結果では、Turion X2 Neo L625+AMD 780Mで構成されるシステムとCore 2 Duo SU9300+Intel GS45 Expressで構成されるシステムを比較しているが、HQVや動画のトランスコード処理においてインテルプラットフォームを100とした場合、CongoプラットフォームはPCMark Vantageで117、3DMark06で177と性能が向上する一方で、電力消費は67に抑えられている。

Congoプラットフォームを採用するノートPCで求められる機能(写真=左)。CongoプラットフォームとCentrino 2プラットフォームで比較したベンチマークテストの結果(写真=右)

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