担当者に聞く、iTunes 9と新iPodシリーズインタビュー(1/2 ページ)

» 2009年09月11日 01時00分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 アップルがiPodシリーズのラインアップを一新した(→ビデオ撮影「nano」、高速「iPod touch」、超容量「Classic」――iPodがラインアップ一新)。これまでiPhoneのみが搭載していたカメラをiPod nanoが搭載したことに耳目が集まるが、iPodの“母艦”となるライブラリソフト「iTunes」もメジャーバージョンアップし「iTunes 9」となった。

 製品発表にあわせ来日したアジアパシフィックとカナダでiTunesを担当するピーター・ロウ氏とiPod担当ワールドワイドプロダクトマーケティング、ショーン・エリス氏に新製品の狙いを聞いた。なぜカメラはiPod touchに搭載されなかった?

「iTunes LP」はアーティストの創作意欲を刺激する

ロウ氏: iTunes 9はベストなミュージックアプリケーションであって、iTunes Storeも世界で一番人気がある革新的なものです。

photo iTunes 9

 iTunes 9で新たに用意された「Genius Mix」は、アーティストもジャンルも選ぶ必要はなく、エンドレスな音楽のコレクションを作り出すことができます。アーティストや曲調、ジャンルが違っても曲同士がマッチするならばMixに含まれますし、対応するiPodへMixを同期させることもできます。

photophoto 「Genius Mix」の例

 同じく新たに用意されたホームシェアリングでは、夫婦や兄弟など家庭内でコンテンツのシェアリングが行えます。これまでもLAN上の他のマシンからストリーミング再生することできましたが、ホームシェアリングではお互いiTunes 9を利用し、iTunesStoreにログインしているという条件を満たす必要はありますが、ネットワーク越しに見えているライブラリへアクセスして、自分のローカルマシンへコピーすることもできます。

 iTunes Storeのデザインも変更しました。インタフェースはよりユーザーが興味を持つであろう音楽を前面に押し出すようになり、できるだけ多くの画面から試聴を楽しむことができます。ページ移行なしで――例えば右カラムの「トップチャート」から直接に――楽曲を購入できるなど、ナビゲーションもより良いものになったと思います。

photo iTunes Store

 曲とともにアートワークや写真、歌詞などを提供する「iTunes LP」は日本のiTunesStoreでもノラ・ジョーンズ、ドアーズ、ボブ・ディラン、ザ・グレイトフルデッドの4作品からスタートします。ノラ・ジョーンズの「Come Away With Me」ならば彼女がグラミー賞を受賞した際のキューシートなど、ファンならば没入できる内容が用意されています。

 iTunes LPは関係者に制作ツールを渡すなどのバックアップを行っていますが、具体的な内容についてはアーティストサイドに一任しています。そうした意味ではアーティストの想像力、創作意欲を刺激することができるのではと思っています。

 iPod/iPhoneとのシンク機能も強化しました。これまでのようにライブラリ全体もしくはプレイリスト単位だけではなく、アーティスト別とジャンル別のシンクも可能になりました。指定した条件で転送してもまだiPod/iPhoneの容量に余裕がある場合、Geniusの技術を使って“ユーザーが好みそうな曲”をiTunesが選び出してシンクさせることもできるのです。

 また、たくさんのアプリケーションを使っている人のため、iPhone/iPod touchでのアプリケーションの並び順(画面切り替え含む)もiTunes側でできるようになっています。アプリケーションの検索もiTunes上から行えます。数百のアプリケーションを入手している人には便利に使ってもらえるのではないでしょうか。

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