Windows 7発売から1週間が経ったが、まだ64ビット版の7 Ultimateや7 Professionalの品薄傾向が続いている。街中を探せばどこかで見つかる程度には流通量が増えたものの、「2〜3台のマシンを一気にアップグレードする人もいて、OSが売れるペースはここ数年ないくらいです」(T-ZONE.PC DIY SHOP)といった状況だ。
この盛り上がりをうけて、各ショップは絶え間なくキャンペーンを打ち、PT2などの掘り出し物を放出している。しかし、そうしたレアモノが常時こっそり置かれている場所もある。それがレジ前だ。PCパーツショップのレジ前には、ごく少数しか在庫がないニッチなアイテムや、店員さんの独断で激安価格にしたキズものや抱き合わせパックなどが並ぶことが多い。
ある店員さんは「イチオシの小物を並べる場合が大半ですが、時と場合によってはメーカーや代理店に怒られそうな価格の放出品や、何か“権利的に灰色”なアイテムをこっそり並べることもありますね。レジ前なら、マズそうな空気になったらすぐ隠せますし」と教えてくれた。
今の時期のよく目にするのは、放出特価で売られているWindows Vistaだ。特にWindows 7のアップグレード権を付与していないタイプは、1万円以上値引きされている場合が多い。32ビット版のVista Ultimate(アップグレード権なし)を1万5777円で売っていたツートップ秋葉原本店は「VistaもSP2を適用すれば相当快適に使えるので、分かっている人によってはかなりお得だと思います。ディスクはSP1までしか適用していないので、ご自分でSP2化する必要はありますけど」と話していた。ほかにもVista Ultimateを1万円強まで値下げたショップが複数見られる。
また、クレバリー1号店のレジ前には、質問不可の条件付きで「EFI-x V1.1」が置かれていた。価格は2万4770円。「過去に2回入荷してレジ前に並べましたが、速攻で売り切れましたね。このアイテムの機能を分かっている人が、無言で買っていくという感じです。今回の入荷分もいつまで残っているか分かりません」と語る。ちなみにEFI-xはDOS/V機でMac OS Xを動かせるとうたうブートセレクタだ。
GENO工房は「挑戦者求ム!」と書かれたPOPを張り、ノートPC向けの内蔵ワンセグチューナー「VT901-P1」と思われるモジュールを販売していた。Mini PCI Express接続の内蔵モジュールで、通常売価1980円が特価980円となっている。「ドライバもソフトもないので、ご自分で用意していただかなくてはなりません。それでも注目してくださる方もいて、すでに“挑戦者”が何人か出ています」とのことだ。
そのほかにも、突発的にレアなアイテムが並ぶ可能性が高い。パーツを購入する際は、レジ前もチェックしてみよう。
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