「Core i」世代に生まれ変わった最新「MacBook Pro」の実力は?15インチMBPを試す(1/2 ページ)

» 2010年05月20日 21時41分 公開
[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

Arrandale世代に生まれ変わった15インチMacBook Pro

15インチMacBook Pro

 アップルが2010年4月にアップデートした「MacBook Pro」は、15/17インチのラインアップで、32ナノプロセスルールを用いたArrandale(開発コード名)世代のCore i5/i7を採用している。また、これに合わせて基本システムを従来のGeForce 9400MベースからIntel HM55 Expressチップセットベース変更し、ディスクリートGPUもGeForce 9600M GTからNVIDIAのGeForce GT 330Mに強化した。アルミユニボディの外観はこれまでと同じだが、中身は別物と考えていいだろう。

 一方、CPUにCore 2 Duoを引き継ぐ13インチモデルでは、先日「MacBook」がGeForce 320Mベースの基本システムに移行したことで、デザインやインタフェース面を除くと、それほど差はなくなってしまった。こちらについては別の記事で改めて取り上げることにし、今回はスペック面で見どころの多い15インチモデルを紹介していこう。

15インチの標準モデルは、1440×900ドット表示に対応する15.4型ワイド液晶ディスプレイを搭載。今回からBTOオプションに1680×1050ドット表示の高解像度パネルが加わり、光沢/非光沢も選べるようになった(写真=左)。環境光に応じて光るバックライト付きキーボードや両脇のスピーカー、マルチタッチ対応のガラス製トラックパッドなどは従来同様(写真=中央)。底面の8本のネジを外すとメモリスロットやHDDにアクセスできる。出荷状態ではHynix製の2Gバイトモジュールが2本装着されていた。なお、内蔵型のバッテリーは、最大8〜9時間の駆動が可能だ(写真=右)

 ベンチマークテストを実施する前に今回の強化点をおさらいしておくと、前述したようにCPUの変更が最も大きなトピックとして挙げられる。特に15インチの最上位モデルに採用されたCore i7-620Mは、インテルのモバイル向けデュアルコアCPUでは現状最速だ。また、Core i5-520M/i5-540M、およびCore i7-620Mはどれも、4スレッドを同時処理可能なHyper-Threading Technologyをサポートするほか、CPUの負荷状態に応じて動作クロックを引き上げるTurbo Boost Technologyにも対応しており、従来機種との比較で最大50%ほど性能が向上したという。

Core i5-520M搭載モデルとCore i7-620M搭載モデルの「このMacについて」

Windows上のCPU-Zで見ると、Arrandale世代のCore i5/i7を搭載しているのが分かる。それぞれTurbo Boost Technologyに対応しており、画面を見れば分かるようにシングルコア動作ではCore i5-520Mが最大2.93GHz、Core i7-620Mは最大3.33GHzまで向上する

 グラフィックス機能の強化も目を引く。ディスクリートGPUがGeForce 9600M GTからNVIDIA GeForce GT 330Mに変更されただけでなく、内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics)との切り替えが、試用中のアプリケーション応じて自動的に行われるようになり(これまで一時的にログアウトする必要があった)、性能とバッテリー駆動時間の最適なバランスをユーザーが意識しなくても享受できるようになった。バッテリー容量(77.5ワットアワー)に変更はないが、アップルの公称値では駆動時間が最大約8〜9時間と1〜2時間ほど延びている。このほか、マルチタッチ対応トラックパッドがiPhoneやMagic Mouseでおなじみの慣性スクロールに対応したのもポイントだ。

Windows上で見たGPU-Z 0.4.2の画面。GPUにNVIDIAのGeForce GT 330Mを採用している(画面=左)。Mac OS Xの省エネルギー設定で「グラフィックスの自動切り替え」(デフォルトでオン)をチェックすると、使用中のアプリケーションに応じてIntel HD GraphicsとGeForce GT 330Mが自動的に切り替わるようになった(写真=中央)。トラックパッドの設定では2本指操作のスクロールに「慣性」が加わった。パッドをさっとなでるだけで画面がスクロールされるので心地よい(写真=右)

 以上、これまでのMacBook Proと比べて、バッテリーを長持ちさせるためにわずらわしい設定をする必要がなくなった点や、トラックパッド操作で慣性スクロールが利用できる点などに違いはあるものの、使い勝手の面ではあまり変わらないというのが正直な印象だ。やはり注目すべきは、基本システムの変更でどの程度パフォーマンスが向上したかだろう。それでは各種ベンチマークテストの結果を見ていこう。

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