アップルは4月13日、アルミユニボディのノート型Mac「MacBook Pro」を一新した。15/17型のラインで、CPUに32ナノプロセスルールを用いたArrandale(開発コード名)世代のCore i5/i7を採用したのが最大の見どころ。また、これにあわせてグラフィックス機能も従来のGeForce 9400M/GeForce 9600M GTから、NVIDIA GeForce 320M/330Mに変更されている。さらにガラス製のマルチタッチトラックパッドがiPhone/iPod touchでおなじみの慣性スクロールに対応したのも目を引く。ラインアップは13.3型ワイド液晶を搭載する「MC374J/A」と「MC375J/A」、15.4型ワイドの「MC371J/A」「MC372J/A」および「MC373J/A」、17型ワイド「MC024J/A」の全6モデルだ。
2製品を用意する13.3型ワイドモデル(1280×800ドット)では、MC374J/AがCPUに2.4GHz駆動のCore 2 Duoを採用し、従来の2.26GHz Core 2 Duoからスペックアップした。また、メモリ容量は2Gバイトから4Gバイト(1066MHz DDR3 SDRAM)に、HDD容量も160Gバイトから250Gバイトに増量されている。一方、MC375J/AはCPUが2.53GHzから2.66GHzのCore 2 Duoに、HDD容量が250Gバイトから320Gバイトに強化された。いずれも統合型GPUのNVIDIA GeForce 320Mを採用し、8倍速SuperDriveを備える。このほか、バッテリー駆動時間が従来の約7時間から約10時間へと大幅に延びているのもポイントだ。
インタフェースに変更はなく、USB 2.0×2、SDメモリーカードスロット、FireWire 800、Mini DisplayPort、音声入出力端子を備えるほか、液晶上部に内蔵されたiSightカメラや、ギガビットLAN、AirMac Extreme(11n準拠)、Bluetooth 2.1+EDRといったネットワーク機能も従来通りだ。価格はMC374J/Aが11万4800円、MC375J/Aが13万8800円で、15/17型モデルに比べると基本アーキテクチャを踏襲したマイナーバージョンアップだが、コストパフォーマンスはより高くなった。
一方、15.4型ワイド(1440×900ドット)/17型ワイドモデル(1920×1200ドット)は基本システムが大幅に変更され、CPUにArrandale世代のCore i5/i7を搭載している。いずれも物理コアは2つだが、Hyper-Threading Technologyに対応し、4スレッドを同時処理できるほか、CPU負荷に応じて動作クロックを引き上げるTurbo Boost Technologyをサポートしている。また、グラフィックスは、CPU内蔵のIntel HD GraphicsとディスクリートのNVIDIA GeForce GT 330Mをアプリケーションに応じて使い分ける自動切り替え機能を搭載し、バッテリー駆動時間も最長約8〜9時間と1〜2時間延びている。
主なスペックは、MC371J/Aが2.4GHz Core i5、4Gバイトメモリ、320GバイトHDD、MC372J/Aが2.53GHz Core i5、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、MC373J/Aが2.66GHz Core i7、4Gバイトメモリ、500GバイトHDDで、光学ドライブは全モデル8倍速SuperDriveを搭載する。17型ワイドのMC024J/Aは、2.53GHz Core i5、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、8倍速SuperDriveで、15型ワイドの上位モデルよりも基本スペックが劣るが、BTOオプションで2.66GHz Intel Core i7を選択可能だ。なお、こちらもボディデザインは従来モデルを踏襲しており、インタフェースに変更はない。ただし、15型ワイドモデルの重量が2.49キロから2.54キロへ微増している。価格は15型ワイドモデルが下から16万8800円、18万8900円、20万8800円、17型ワイドモデルが21万8800円だ。
このほか、BTOメニューには、15.4型モデルで選択できる1680×1050ドット表示の高解像度液晶ディスプレイ(光沢または非光沢)や、全モデルで選択可能なSSD(128Gバイト/256Gバイト/512Gバイト)も用意された。Apple Storeでの出荷予定日は、13.3型ワイドモデルが4営業日、15.4型ワイド/17型ワイドモデルが24時間以内となっている。
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