うほっ“いいおと”──iPodドック搭載の液晶一体型「ONKYO E713シリーズ」地デジ+BD+フルHD液晶も搭載(2/3 ページ)

» 2010年07月29日 17時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]

音の広がりがかなりスゴイ──「DTSサウンド」を標準搭載

photo 新開発のスリムスピーカーを内蔵する

 液晶ディスプレイの下部に、E713シリーズ用として新たに開発されたスリムなスピーカーユニットを搭載する。厚さ約10ミリながら、約10センチ口径のスピーカーと同等とする振動板面積を持ち、AV機器メーカーである同社ならではの豊かな音質をPCでも実現するという。

 さらに、Blu-ray Discの映画タイトルなどに採用される新世代サラウンド規格「DTS-HD Master Audio」デコーダを標準で搭載するのもポイントだ。DTS-HD Master Audio以外に、ボリュームバランスを最適化する「DTS Symmetry」、ステレオスピーカーでバーチャルサラウンドを実現する「DTS Surround Sensation UltraPC」、ダイナミックレンジの調整によって出力を高める「DTS Boost」、ホームシアターシステムに連携する「DTS Connect」を含めたDTSのオーディオソリューションパッケージ「DTS Premium Suite」をPCとして初めて搭載している(2010年5月現在、DTS調べ)。

 このうち、“買ってすぐ”効果を実感できるのが、DTS Surround Sensation UltraPCだ。これを有効にすると、本体のスピーカーでもイヤフォンでも、まるで音が自分の周囲を回り込むように聞こえるようになり、臨場感がぐっと高まる。Blu-ray Discの映画タイトルを何本か視聴したが、画面を間近で見るスタイルと、臨場感を感じる高品位なサウンドのおかげで意外なほど自然に作品の視聴に没頭できた。広い部屋で大型のテレビやスクリーンで視聴するシーンとはまた違った楽しみ方である(特に、真っ暗にした部屋でひとり楽しむには最適だ)。


photophotophoto 薄型ながら、独自構造による両端固定支持(BARK技術)や音の立ち上がりや開放感のある出力を実現するという新開発ダンパー、ツインマグネット磁気回路などの独自技術を備え、薄型かつ長方形のスリムPCに搭載しやすい形状ながら、ながら10センチ口径のスピーカー相当の振動板面積を確保するという
photophoto 「DTS Surround Sensation UltraPC」の有効/無効を体感できるサウンドデモ。これを有効にすると、音の広がりが明らかにグワッと変化し、かなりの臨場感・音場感を感じられるようになる(画面=左) DTS Premium Suiteの設定画面で、各DTSオーディオデコーダの設定やサウンドエフェクトなどの設定が可能。映画、音楽、ゲームなど、コンテンツのジャンルを選択するだけで、おすすめの設定が呼び出せる機能もある(画面=右)

 標準の2チャンネル出力(によるバーチャルサラウンド)でもなかなかの音だが、より本格的なマルチスピーカーシステムを構築したい場合にも対応する。本体裏面にリア、センター、サブウーファー用の出力端子を備えるほか、光デジタル出力端子も搭載するので、オンキヨーのAVセンターなどと組み合わせて、さらなる音の機能強化を図るのもいいだろう(残念ながら、HDMI出力端子は備えないのだが)。

photo 収納式のiPod/iPhoneクレードルを備える。オンキヨーによると、引きだしたまま本体を持ち上げても大丈夫……なほどの強度で設計してあるとのことだ

 ボディの右側面に、iPod/iPhone対応のDockコネクタ付きクレードルを標準で備えるのも大きなポイントの1つだ。PC利用時にiPod/iPhoneを乗せてiTunesで同期したり、充電する使い方は当たり前として、本体のスピーカーからiPod内の楽曲を再生できるオーディオシステムにもなる。クレードルはさすがにiPadほど大きいと乗せられないが、適当なシリコンケースを付けたiPhone 3Gも普通に設置できるほど接続部分にはゆとりがある。このほか、HDMI“入力”端子を搭載するので、本機の液晶ディスプレイを(PCの起動なしに)家庭用ゲーム機やレコーダーの外部ディスプレイとして、あるいは別のPCのセカンドディスプレイなどとして利用できるようにもなっている。

photophotophoto PC/HDMI入力/iPod入力の切り替えは、左側面に並ぶ「MODE」ボタンで行う。残念なのは、iPodから音声を直接スピーカーに出力できるのはPCオフ時だけ。また、その際の音量調節には付属リモコンが使えない(音量調節は同じく左サイドにある音量ボタンで行う)。この機能の完成度はいまひとつで、どうせならもう少し進化を望みたい。本体左側面には、マルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード/PRO対応メモリースティック/MMC)と3つのUSB 2.0ポート、マイク端子、ヘッドフォン端子、IEEE1394端子、裏面には3つのUSB2.0ポートとeSATAポート、HDMI入力ポート、LANポート、地上デジタルアンテナ端子、BS・110度CSアンテナ端子、ライン入力/リアスピーカー出力兼用端子、ライン出力端子、センタスピーカー/サブウーファー出力端子、光デジタル出力端子(角形)を備える

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