デジタル放送の視聴用アプリケーションには、ピクセラ製の「StationTV DIGITAL」がプリインストールされる。Windows Media Centerから付属リモコンで操作することも可能で、簡単な設定ですぐにテレビが視聴できるようになる。
ただ、アプリケーションの起動やチャンネルの切り替えは、家庭用テレビはもちろん、昨今の他社地デジ搭載液晶一体型PCと比べてもやや時間がかかるな……という印象だ。録画予約は番組表から簡単に設定できるが、録画を実行するにはアプリケーションを「待機モード」で常駐しておく必要があるうえ、この待機モード中に放送を視聴するには、タスクバーからアプリケーションを起動するしか方法がないなど、外観はテレビでも、操作体系にどうもどまどう部分がいくつかあるのは少々残念だ。
プリインストールソフトはこのほかに、映像オーサリングソフトの「DVD MovieWriter 7」やメディア作成ソフト「Roxio Creator LJB」、DVD/Blu-ray Disc再生ソフトの「WinDVD BD for ONKYO」、「筆まめVer.20 ベーシック」や「乗換案内 VER.5」などが搭載されている。
E713シリーズは、フルHDの大型液晶ディスプレイ、3波対応デジタル放送ダブルチューナー、Blu-ray Discドライブを搭載するデザイン性のよい液晶一体型デスクトップPC──と、現在売れ筋のデスクトップPCとしてのポイントをほぼすべて押さえているうえ、ONKYOブランドならではの“サウンド”機能とiPod/iPhone対応クレードルを内蔵するなど、他社にはない特徴も加わっている。ゲームについては、CPU統合グラフィックスなので高度な3Dゲームをぐりぐり快適に動かすには力が足りないものの、Webベースのカジュアルなゲームなら十分だろう。
ソフトウェアや一部機能に“もう少しこうなら……”という点が若干あるのは少し残念だが、それを差し引いても、デジタルテレビ、レコーダー、Blu-ray Discプレーヤー、iPod/iPhone連携+高品位なオーディオプレーヤー、ゲーム機用のフルHD対応外部ディスプレイ、そしてPCの1台7役を兼ねる機器として、プライベートルームを“よりプレミアム”にしたい人、誰にもジャマされない部屋で映像や音楽にしっぽり浸りたい人、そしてPCの新調とともにプライベートルームのテレビも“地デジ化”したいと考える人などにお勧めだ。
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