出荷直前! MSI「P55A Fuzion」を画像でチェックする:イマドキのイタモノ(1/2 ページ)

» 2010年08月10日 18時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

機能を絞って価格を抑えた“異種混合マルチGPU”対応マザーボード

 エムエスアイコンピュータージャパン(以下、MSI)は、“異種GPU”を組み合わせるマルチGPU環境の構築が可能なマザーボードの新製品として「P55A Fuzion」と「870A Fuzion」を8月6日に発表した。すでに、COMPUTEX TAIPEI 2010でサンプルが披露され、その後、MSIのプライベートイベント「MSI お客様大感謝祭」や、自作PCユーザー向けのイベント「DIY PC Expo in Nagoya」などの機会に日本でも展示されている。

 当初、MSIの予定としては870A Fuzionの出荷開始が9月、P55A Fuzionは第3四半期としていたが、先日発表された製品リリースによると、どちらも8月13日から店頭に並ぶとされている。お盆商戦に間に合わせるため、MSIの日本スタッフが台湾の本社と調整するなど“かなり”かんばったんだろうなあと、中の人と事情を知る筆者としては感無量であったりする。

実売予想価格2万円前後と購入しやすくなった異種混合マルチGPU環境対応の「P55A Fuzion」(写真=左)。“異種混合”を実現するLucidのHydra(LT22102)チップもドライバのアップデートに伴なって、性能と安定性が向上している(写真=右)

 MSIの“Fuzion”というと、Lucidの「Hydra」(LT22102)チップを搭載することで、例えば、GeForce GTX 285とGeForce 9800 GT、もしくはRadeon HD 5870とRadeon HD 4870といった同メーカー異種GPUの組み合わせだけでなく、NVIDIAのGeForceシリーズやAMDのRadeonシリーズを「混載」したマルチGPU環境も構築できるマザーボードとして、多くの自作ユーザーに注目されてきた。

 ただ、その“トリッキー”な仕様のためか、挙動がデリケートであったりマルチGPUのときの性能向上が期待通りでなかったりと、登場したばかりのころは、使いこなすのがなかなか大変だった。しかし、Lucidのドライバ改良やMSIによるBIOSアップデート、そして「Big Bang-Fuzion 研究所」といったユーザーサポート専用ページによる情報提供とユーザーからのフィードバック収集といった努力によって、「新ドライバでもっと遊べる!──「Big Bung-Fuzion」の“柔軟なパワー”を楽しむ」でも紹介したように、異種混合によるマルチGPU環境の挙動と性能は改善してきている。

 これまで、LucidのHydraチップを実装して異種混載マルチGPU環境に対応するマザーボードは、MSIの「Big Bang-Fuzion」が唯一のモデルだったが、今回登場するP55A Fuzionは、同社の多機能ハイエンドマザーボードのブランド「Big Bang」を外して一部の機能を省略する代わりに、実売価格を2万円前後に抑えた「手を出しやすい」価格帯のHydraチップ実装モデルという位置付けになる。

 ここでは、8月13日の出荷を直前にして、P55A Fuzionのフォトレビューを紹介したい。なお、「870A Fuzion」のフォトレビュー、そして、それぞれの性能検証も後日掲載する予定だ。

価格は抑えても譲れないのが「ミリタリークラス」品質

 Lynnfield世代のCPUに対応するIntel P55 Express搭載マザーボードということで、搭載するCPUソケット、メモリスロットの数などはBig Bang-Fuzionと共通する。基板に実装する大型のチップも、ワンチップ構成のIntel P55 Expressチップセットのほか、異種混合マルチGPU環境を実現するLucidのHydraを実装し、それぞれにヒートシンクを載せて冷却している。

 MSIが訴求している「ミリタリークラスの長寿命」というコンセプトはP55A Fuzionでも継承されていて、CPU回りの電源回路に使う部材にノイズ耐性が高いSFC(Super Ferrite Choke)や熱耐性が高いHi-c CAP(高効率ポリマーコンデンサ)をそろえることで、動作の安定性と長寿命を実現している。P55Aの電源回路フェーズ数はコア部8フェーズとVTT部8フェーズの計10フェーズ構成で、システムの負荷にあわせて有効になるフェーズ数が可変する。有効になっているフェーズはオンボードのLEDで視覚的に把握できる。なお、Big Bang-Fuzionでは、電源回路とHydraチップを冷却するヒートシンクをヒートパイプで連結していたが、P55A Fuzionではそれぞれが独立している。

電源回路を構成する部材にはSFCやHi-c CAPなど、耐性の高い長寿命な高品質品を選んでいる(写真=左)。電源回路のフェーズ数はコア部8フェーズにVTT部2フェーズの構成。LEDで有効フェーズ数が目視できる(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月24日 更新
  1. “置き場所に困る”大容量ポタ電の壁を打破! 冷蔵庫を3日動かすEcoFlow「DELTA Gen4」シリーズが日本上陸 (2026年10月23日)
  2. 若者向けのカラフルな新「Dell 14S」が日本上陸 11月1日まで4.5万円引きの14万9800円から (2026年10月22日)
  3. 折りたたみ型から薄型まで! スマホやタブレットで“本気”の文字入力に使える持ち運び用キーボードを選ぶコツ (2026年10月23日)
  4. FCCLが「FMV Keyboard X」の一般販売を開始 ハイスペックマウス「FMV Mouse X」も同時発売 (2026年10月22日)
  5. 「Galaxy Watch9」を1週間使って分かったこと Pixel Watchと比べた使い勝手は? (2026年10月23日)
  6. 「iPhone Duo」を1週間使って分かった、全部盛りではない“上質さ” 心地いい開閉ヒンジの内部を見るために“非破壊検査”してみた (2026年10月21日)
  7. スマホは「バッグの中」から「外」へ AULUMUのスリングバッグ2種で移動時のプチストレスを解消した (2026年10月22日)
  8. 天空が12月25日に発売する「GPD WIN Max 3」国内正規版 実機に触れてきた (2026年10月23日)
  9. 約22万円の新型「Mac mini」で初めてのローカルAI体験 ストレージの価格高騰対策にピッタリかも (2026年10月20日)
  10. PFUから33万円キーボード「HHKB Professional Elite」登場! 英語配列のみで有線特化の“原点回帰” 全世界300台限定 (2026年10月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー