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仕事で使う“フォトフレームPC”「ThinkCentre M90z」の使い勝手とは?仕事だってガシガシできます(3/3 ページ)

» 2010年08月23日 17時27分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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バリューモデルなのに3GMHz超えの「Core i5-650」でパフォーマンスはどうなる?

ベンチマークテストの結果 ThinkCentre M90z
PCMark Vantage Build 1.0.2.0 PCMark 5263
memories 3127
TV and Movies 3852
Gaming 3474
Music 4751
Communications 6630
Productivity 3772
HDD 3610
PCMark 05 Build 1.2.0 CPU 6602
Memory 5304
Graphics 3289
CINEBENCH R10 Rendering(Single) 5643
Rendering(Multiple) 1745
CrystalDiskMark3.0 read Seq 2267
Read 512 5268
Read 4 1.66
Read 4KQD32 99.63
Write Seq 30.87
Write 512 0.341
Write 4 1.012
Write 4KQD32 96

 液晶一体型PCでは、コンパクトなボディが求められるがゆえに、制限された冷却機能にあわせて搭載するパーツも熱を出さない動作クロックを抑えたモデルや、ノートPC向けのプラットフォームを採用するケースが多い。ThinkCentre M90zのCPUは、下位モデルがCore i3-530、上位モデルはCore i5-650を採用する。TDPは73ワットなれど、Core i3-530は動作クロック2.93GHz、Core i5-650は3.2GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.46GHzと、Core i3シリーズ、Core i5シリーズの最廉価モデルながら、それでも、省電力タイプやノートPC向けモデルと比べると動作クロックは格段に高い。

 チップセットはIntel Q57 ExpressでvProに対応するなど、ビジネス向けPCとして十分だが、システムメモリは標準で2Gバイト、最大で8Gバイト(評価機は4Gバイトを搭載)。HDD 320Gバイトと、そのほかのスペックはタワー型のPCと比べてやや抑え気味といえる。OSも“32ビット版”のWindows 7 Professionalだ。ただ、HDDは3.5インチタイプを搭載できるので、テラバイト級のHDDに換装可能(ユーザー保証はなくなるが)なのはユーザーにとってメリットとなるだろう。

 速いCPUを搭載したこともあってベンチマークテストの結果は良好で、同じレノボ・ジャパンのコンシューマー向けスリムタワーデスクトップPC「IdeaPad H320」のレビュー記事で測定した結果を上回り、ミニタワーPC「IdeaPad K320」のレビュー記事で測定した結果とほぼ同等となった。

 液晶一体型PCながら、タワー型に匹敵する性能を発揮し、メンテナンス性も高いThinkCentre M90zは、ビジネスの現場でスタッフが机上で用いるPCとして、優れた使い勝手をユーザーに提供してくれる。マルチタッチを導入したモデルでは、(コストパフォーマンスを考えないとして)キーボードやマウスが使えない特殊な環境でも使える柔軟性がある。

 比較的安いコストで、なんでも対応できるパフォーマンスのあるPC、という無理難題を求められるビジネス向けPCという条件にあって、ThinkCentre M90zは、その期待に十分応えることができる液晶一体型PCといえるだろう。

ThinkCentre M90zの評価機構成をデバイスマネージャーで確認する

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