今回登場するLet'noteの新モデルは「Let'snote S9 CF-S9」、「Let'snote N9 CF-N9」、「Let'snote F9 CF-F9」の3モデル。いずれもCPUを従来モデルからグレードアップし、搭載するHDDを強化した。また、OSでは、64ビット版のWindows 7 Profesionalをすべてのモデルで採用する(初期利用時に32ビット版の選択も可能)。
パナソニックでは、Let'snoteの2009年冬モデルから2010年夏モデルを購入したユーザーにアンケートを行っているが、その70%がLet'snote以外からの買い替えで、Let'snoteに替えて満足した点として、「軽量」「長時間駆動」といったモバイル性能に続いて、「CPU性能」「頑丈」という項目が挙がっているという。
新モデルの開発では、このようなユーザーの声も反映しつつ、Netbookや低価格な超低電圧版CPUを搭載したノートPC(一般にいわれるCULVノートPC)との差別化を図るため、CPUにTDP35ワットのモデルを採用してTDP18ワットのモデルより高い動作クロックを確保し、モバイルノートPCとしては世界トップクラス(パナソニックの掲げる条件は12.1型以下の液晶ディスプレイを搭載した光学ドライブ内蔵ノートPCのなかで2010年8月2日現在)の高速性能を発揮するとしている。
TDP35ワットというCPUを搭載しながらも、バッテリー駆動時間はCF-S9とCF-N9で約14.5時間と従来モデルから1.5時間ほど改善された(CF-F9は約9時間)。これは、搭載するバッテリーに同種ノートPCで最高容量となる18650サイズを採用(バッテリーパック全体で12.4アンペアアワー)したほか、液晶ディスプレイにLEDバックライト、特殊導光板と高反射リフレクタ、高効率反射シートを採用することで見やすさを確保しながらも省電力を進めたことや、BIOSなどのブラッシュアップで消費電力を削減したことも貢献していると、パナソニックの開発者は説明している。
Let'snoteの特徴である堅牢性能では、ウォータースルー構造キーボードの採用によるキーボード全面防滴の実現、ボンネット天面による100キロf加圧振動試験のクリア、低反発ダンパーを使ったHDD防御による76センチ動作時落下試験のクリアなど、従来のモデルと同等のレベルを維持する。また、それ以外でも、使い勝手を配慮した工夫として、クーラーユニットに搭載するファンに静音タイプを採用したほか、ホイールパッドのクリックボタンも静音タイプを組み込むなど、図書館などの静かな環境でも利用できるようにした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.