日立ディスプレイズは9月24日、IPS液晶ディスプレイのカラーフィルタ基板上に投影型静電容量方式のタッチパネル層を形成した「タッチパネル内蔵型IPS液晶ディスプレイ」を開発したと発表した。タッチパネル専用のガラス基板が不要となり、マルチタッチ対応の液晶ディスプレイを搭載したスマートフォンなどのデバイスの薄型化に貢献する。
従来のタッチパネル内蔵型液晶ディスプレイでは、カラーフィルタガラス基板上の検出電極部と液晶ディスプレイの画素部の距離が短いことから、ノイズの影響で入力時の検出性能が低下していた。
これに対し、同社が開発したタッチパネル内蔵型IPS液晶は、駆動方式の改良やタッチパネル制御用ソフトに独自開発のアルゴリズムを組み込み、ノイズの影響を半分以下に低減したことにより、タッチパネルと液晶ディスプレイが分離した従来型の投影型静電容量方式タッチパネルと同等の検出性能(検出誤差±1.0ミリ以下)を実現した。
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