KDDIが10月18日に都内で開催した新製品発表会。すでに発表済みの機種も存在するが、今秋冬から来春にかけて順次発売するスマートフォンやフィーチャーフォン23機種が発表された。
その中の1つとして、6インチの電子ペーパー(解像度は800×600)を採用した台湾Foxconn製の電子書籍端末「biblio Leaf SP02」も発表された。同端末は、12月下旬以降の発売を予定しているが、発表会では1分ほどの短い説明しか行われなかった。発売に併せて開始予定の電子書籍配信サービスや本体価格は、別途日を改めての発表を行うとし、この日は端末のお披露目と簡単なスペックの紹介にとどまった。
基本的なスペックは「KDDIのストアを利用できる電子ブックリーダー『biblio Leaf SP02』」で紹介したとおり。位置づけとしては2009年6月に発売されたau biblio(TSY01)の後継機に属するものだが、au biblioとは異なり音声通話機能は用意されておらず、製造は東芝から台湾Foxconnに変わった。au biblioと比べると厚みが半分程度(17.4ミリから9.6ミリ)となったが、重さはbiblio Leaf SP02の方が重い(約164グラムから約295.8グラム)。サイズ的にはAmazonのKindle3とほぼ同じだといえる。
通信機能は3G(EV-DO Rev.A)とWi-Fi(IEEE802.11b/n/g)に対応。端末の利用には3G契約が必須で、Wi-Fiのみのモデルは用意されない。また、Webブラウザやメーラーは用意されておらず、電子書籍専用端末の色合いが濃いが、電卓やメモ帳などのツールアプリがプリインストールされる。KindleのようにSDKを利用してアプリを開発できるかどうかについては回答を得られなかった。
基本的な操作はディスプレイ下部に備えた5つの物理キーから行うが、本体に装着可能な専用のスタイラス(同梱)を使えばタッチ操作も可能。本体メモリは2Gバイトで、外部メモリとしてmicroSDが利用可能。充電はACアダプタのほか、太陽光から充電できるソーラーパネルも用意されており、1回の充電で約25冊(7500ページ相当)の読書が可能になるという。
同端末の発売に併せて開始予定の電子書籍ストアについて、KDDIはソニー、凸版印刷、朝日新聞社と連携して事業企画会社「電子書籍配信事業準備株式会社」を7月に設立しているが、まだその全容は明らかになっていない。ただし、biblio Leaf SP02が対応する電子書籍のファイルフォーマットはXMDF(ePubやPDFにも対応予定)であることから、KDDIの電子書籍プラットフォームでは、ファイルフォーマットとしてXMDFが採用される可能性が高い。
なお、商品名に“biblio”を冠しているが、EZweb経由でダウンロードした電子書籍(EZブック)は閲覧できず、東芝製端末の「biblio」に保存した電子書籍コンテンツとの互換性はない。
端末 | biblio Leaf SP02 | au biblio(TSY01) | Kindle3 |
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サイズ | 約198×130×9.6ミリ | 約56×113×17.4ミリ | 190×123×8.5ミリ |
解像度 | 800×600ドット | 480×960ドット | 600×800ドット |
質量 | 約295.8グラム | 約164グラム | 247グラム(3G+Wi-Fi版) |
内部メモリ | 2Gバイト | 7Gバイト | 4Gバイト |
外部メモリ | microSD/microSDHC | microSD/microSDHC | なし |
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