本体装備の端子類は、左右の側面合計で3基のUSB 2.0(うち1基はeSATA兼用)、3 in 1カードリーダー(SD/MMC/メモリースティックに対応)、アナログRGB出力、HDMI出力など、実用十分な内容だ。ただ、左側面にあるHDMI端子がeSATA/USB 2.0コンボポートよりも手前側にあるため、HDMIケーブルは接続時に少し使いにくい。液晶フレーム上部には130万画素の高画質Webカメラも装備する。
通信機能は1000BASE-T対応の有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応の無線LANを標準装備。Bluetooth機能は装備しない。
15.6型ワイド液晶ディスプレイは画面の表示解像度が1920×1080ドット、いわゆるフルHDに対応する。15型クラスの画面サイズにフルHDの高解像度を敷き詰めているため、ドットピッチはやや狭い(画面表示が細かい)ものの、PDFのドキュメントやWebページを見ながらワープロや表計算ソフトで入力するなど、同時に複数のウインドウを開いての作業がスムーズに運ぶ。
また、ゲームも高精細で楽しめるほか、広い表示領域でプレイできるため、近づいてくる敵に対して早い時点で気付いて対処できるなど、プレイ上のメリットが得られるタイトルもある。フルHDの高解像度はもちろん、HD映像コンテンツの視聴にも有効だ。
液晶パネルは明るく、表面は光沢仕上げで写真や映像を鮮やかに表示できる。光沢パネルの特性上、照明などの映り込みはあるが、輝度が高いので特に暗い画面を表示させたり直接強い光が差し込むような状況でない限りは、それほど気にならない印象だ。上下方向の視野角は狭いが、ヒンジの角度は130度まで開くため、見やすい角度に調整できる。
キーボードはテンキー付きだ。ほとんどのキーで縦19×横19ミリの広いキーピッチを確保しているが、Enterキーなど通常右端にあるキーとテンキーとの間に明確な仕切りがなく、慣れないうちはミスタイプしやすい印象だ。また、カーソルキーの縦のキーピッチも約11ミリと狭い。タッチ感についてはキーの反発が少し強めで、中央部を中心にたわみもある。この辺りは、低価格とのトレードオフといったところ。
キーボード右奥にはPCの電源がオフの状態でもUSBポートのバスパワーを有効にする「パワーUSB」ボタンが用意されており、携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどをUSB経由で充電できる。似たような機能を持つ製品はいくつかあるが、ソフトウェアで設定したりするのではなく、シンプルにボタン操作だけで利用できる点は便利だ。
タッチパッドはキーボードのホームポジション直下に配置されている。キーボードがテンキー付きで、ホームポジションが左にずれているため、タッチパッドの位置も左寄りだ。タッチパッドはフラットな表面仕上げで、周囲のみ突起を付けて触っただけでパッドの領域が分かるようにしている。タッチパッドのサイズは93(横)×53(縦)ミリと十分広く、滑りもよい。
左右のクリックボタンは一体成形となっており、両端以外はストロークがやや浅くて押しにくく、長い時間の作業は少々辛い印象だ。ゲーム用途では外付けのゲーミングマウスなどを追加したほうが快適に違いない。
なお、タッチパッドにはシナプティクスのドライバが導入されており、2本指での縦横スクロール、つまみズーム、回転、3本指ではじくことによるページ送りなどのマルチタッチジェスチャー機能に対応する。
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