これがソニー流――Android 3.0を搭載した“Sony Tablet”がついに登場:Tegra 2+Android 3.0+α

» 2011年04月26日 18時51分 公開
[ITmedia]
手前が“Sony Tablet”「S1」

 4月26日に開催した「Sony IT Mobile Meeting」イベントで、ソニーはAndroid 3.0(Honeycomb)を採用する2つのタブレット端末を披露した。2011年秋に発売されるこれらの製品は、いずれも“Sony Tablet”「S1」「S2」とコードネームで呼ばれており、本体サイズや重量などの細かい仕様は不明で、価格も明らかにされていない。ここでは動画を交えながらイベントの模様をリポートしていこう。

 S1は、9.4型(1280×800ドット)ディスプレイを搭載し、CPUにNVIDIAのTegra 2を採用するタブレット端末だ。キーコンセプトに「リッチメディアエンターテインメント」を掲げ、主に家庭内での利用が想定されている。フロントとリアにカメラを内蔵するほか、Wi-FiとワイヤレスWANに対応し、LAN内のDLNA対応テレビなどにS1内の動画や音楽を出力して楽しめる。また、赤外線機能により、ブラビアなどの家電を操作するリモコンとしても機能する。

 デザインもユニークだ。アップルのiPadをはじめ、9型クラスのタブレット端末は数多いが、S1ではボディ片側に厚みを持たせた独特な“偏重心デザイン”を採用。片手でグリップしやすく、本体を持った際に実際の重さよりも軽く感じ、長時間でも快適に利用できるデザインだという。

左側面にUSBポートのカバーとヘッドフォン出力が見える(写真=左)。紙を丸めたように本体の片方が厚くなったユニークなデザインだ(写真=右)。

 今回S1、S2が採用したTegra 2とAndroid 3.0の組み合わせは、今後登場するタブレット端末の定番ともいえるが、ハードウェア面だけでなく、ソニー独自のソフトウェア技術により操作性の向上も目指した。製品デモでは、その1つとしてSwift&Smooth technology(いわゆる“サクサク”テクノロジー)を紹介し、無線LAN環境下でのWebアクセスの快適さやスクロール時の追従性のよさを披露している。

無線LANアクセス時の表示速度を比較する「Swift Web Access」のデモ。より低速な回線で効果が高いという

メーラーのUIは大画面を生かした構成だ。「Quick and Smooth Touch Panel」により長文のメールも滑らかにスクロールできる

手前が“Sony Tablet”「S2」

 一方のS2は、5.5型(1024×480ドット)ディスプレイを2面搭載する折りたたみ式のタブレット端末だ。こちらは「モバイルコミュニケーションエンターテイメント」をうたい、常時携帯して使う用途を想定している。Tegra 2+Androidを採用する点はS1と同じだが、「フルブラウジングを損なわずにいかに持ち運びやすくするか」という問いへの回答として、折りたたみにたどり着いたという。

 イベントでは、2画面端末の特徴を生かしたデモンストレーションとして、TwitterやFacebookなど複数のSNSをまとめて閲覧、管理できる統合アプリが紹介されたほか、「PlayStation Suite」で提供される初代プレイステーションのゲームが快適にプレイができる様子なども披露された。

画面を閉じると側面に向かって船底形になるデザインだ。胸ポケットに収まるサイズ(写真=左)。天面側にリアカメラが見える(写真=右)

「PlayStation Suite」に対応し、初代プレイステーションの名作を楽しめる。デモではクラバンをプレイしていたが、画面描画やソフトウェアコントローラーのレスポンスも非常にスムーズだった。こうして見るとゲーム機のようだ

複数のSNSを統合して閲覧できる。各サービスに対する返信もアプリ内から行える。文字入力時は下画面にソフトウェアキーボードが表示される

ハード、ソフト、ネットワークを融合した新しい体験

 イベント冒頭に登壇したソニーの平井一夫副社長は、同社がこれまで掲げてきた「ハードとソフト、ネットワークの融合による新しい体験の提供」を改めて繰り返しているが、Sony Tabletもこれに応じた形でさまざまなサービスに対応する。具体的には、前述したPlayStation Suiteをはじめ、動画/音楽を配信する「Qriocity」や、オンラインブックストアの「Reader Store」と連携し、幅広いコンテンツを楽しめるのが特徴だ。

 “Sony Tablet”の概要を説明したVAIO&Mobile事業部長の鈴木国正氏も、「スマートフォンやタブレットの登場により、いつでもネットワークにアクセスしてデジタルコンテンツを楽しめるようになった。インターネットやメールだけでなく、映像、音楽、ゲーム、電子書籍といった多くのコンテンツを楽しむために、どうやったら“ソニーらしく”提供することができるのか(という視点で)タブレットの可能性を模索してきた」と語り、“Sony Tablet”が単なるハードとソフトだけでなく、サービスも含めた全体としてユーザー体験を提供する製品であることを強調した。

動画や音楽、電子書籍、ゲームと、さまざまなコンテンツを楽しめる

ソニーの代表取締役副社長、コンスーマープロダクツ&サービスグループ プレジデントの平井一夫氏(写真=左)。ソニー業務執行役員 SVP 兼 コンスーマープロダクツ&サービスグループ デピュティプレジデント兼VAIO&Mobile事業本部長の鈴木国正氏(写真=中央)。米Googleのモバイル担当上級副社長、アンディ・ルービン氏もゲストとして招かれた(右)。同氏は、父親の仕事の関係でソニー製品のプロトタイプを真っ先に使用していた幼少時のエピソードを交えながら「我が家では2世代にわたってソニーとパートナーシップを結んできた。Sony Tabletはただハードが素晴らしいだけでも、UIが素晴らしいだけでもなく、ソニーならではのサービスを統合して作り上げた製品だ。子どものころ最初のソニー製品を手に取ったときのように胸を踊らせている」と語った

 なお、Sony IT Mobile Meetingでは、VAIOの次期モデル「Ultimate Mobile PC」と「Freestyle Hybrid PC」の登場も予告している。

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