レビュー
» 2011年03月24日 16時00分 公開

「VAIO F(3D)」徹底検証(後編)――3DノートPCの本命か?4倍速フルHD液晶+3D立体視+第2世代Core i7+外部GPU(1/4 ページ)

3D立体視の品質にこだわり抜いたVAIO F(3D)は、それを支えるパフォーマンス面にも力が入っている。レビュー後編は、PCとしての実力を各種テストでチェックしよう。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

←・2DのBlu-rayも地デジも3D変換:「VAIO F(3D)」徹底検証(前編)――さすがに“4倍速フルHDの3D映像”は格が違った

VAIO初、3D立体視対応モデルの実力に迫る

 ソニーのハイスペックな大画面ノートPC「VAIO F」シリーズに、3D立体視対応モデルが加わった。VAIO初の3D立体視対応モデルとあって、液晶ディスプレイをはじめ、立体視の画質チューニング、ボディデザイン、基本スペックと、従来のVAIO Fとはまったく異なる新機種に仕上がっている。

 先に掲載したレビュー前編では、一新されたボディと3D立体視機能を中心に見てきた。今回のレビュー後編では、Sandy Bridgeこと第2世代のCore i7や外部GPUの搭載で強化されたパフォーマンス面を中心に、基本スペック、キーボード、タッチパッドの使い勝手などをチェックしていく。

VAIO Fの3D立体視対応モデル「VPCF219FJ/BI」(標準仕様モデル)

第2世代Core i7+GeForce GT 540Mを採用

 PCの基本スペックは、インテルの最新CPUである第2世代Core iシリーズを中心としたシステムを採用している。

 今回入手した店頭販売向け標準仕様モデルの「VPCF219FJ/BI」は、CPUに第2世代のCore i7-2630QM(2.0GHz)を搭載。1つのCPUに4つのコアを内蔵するクアッドコアCPUで、Hyper-Threadingにも対応しており、8スレッドの同時実行が可能だ。また、Turbo Boost 2.0により、高負荷時には最大2.9GHzまで動作クロックが上昇する。日常的なPC利用はもちろん、マルチスレッド処理に最適化された動画エンコード、ゲームまで、どんな用途にもかなりの余裕を持って処理できるパフォーマンスを確保している。TDP(熱設計電力)は45ワットと、ノートPCとしては高めだ。

 Core i7-2630QMはグラフィックスコアのIntel HD Graphics 3000を内蔵しているが、VAIO F(3D)ではこれは使わず、外部GPUとしてNVIDIAのGeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)を実装している。DirectX 11に対応したミドルレンジクラスのGPUで、かなり高負荷なタイトルでなければ、3Dゲームも一通りプレイできる3D描画性能を備えているのがポイントだ。対応ソフトで動画エンコードなどを高速に行なえるGPGPU技術のCUDA、3D立体視映像を含めたHD動画を小さいCPU負荷でスムーズに再生できるHD動画再生支援機能も持つ。

CPU-Zの情報表示画面(写真=左/中央)。CPUは第2世代のCore i7-2630QM(2.0GHz)を搭載する。Turbo Boost 2.0に対応しており、高負荷時には最大2.9GHzに動作クロックが上昇する。一方、低負荷時には最低800MHzまで動作クロックを引き下げるとともに、駆動電圧も下げることで電力を節約する。GPU-Zの情報表示画面(写真=右)。グラフィックス機能は、外部GPUとして搭載しているNVIDIAのGeForce GT 540M(グラフィックスメモリ1Gバイト)を利用する。GPU切り替え機能には対応しておらず、CPU内蔵のグラフィックスコア(Intel HD Graphics 3000)を利用することはできない

底面の小さなカバーを開けると、2基のSO-DIMMスロットとHDDにアクセスできる

 チップセットはIntel HM65 Expressを採用。メインメモリはPC3-10600 SO-DIMM(DDR3-1333)に対応しており、容量は標準で4Gバイト、最大8Gバイトまで搭載できる。底面の小さなカバー内にPC3-10600対応メモリスロットが2基あり、標準で2Gバイトモジュールを2枚装着ずみだ。2枚1組のメモリに同時にアクセスすることで転送速度を高速化する、デュアルチャネルアクセスが標準で利用できる。

 データストレージは標準的な2.5インチのSerial ATA対応HDD(5400rpm)を用いており、容量は640Gバイトとなっている。ボディ右側面に内蔵しているBlu-ray Discドライブは、BDの約6倍速読み出しをはじめ、BD-R(1層)の約6倍速書き込み、BD-R(2層)の約4倍速書き込み、BD-RE(2層)の約2倍速書き換え、DVD-R(2層)の約4倍速書き込み、CD-Rの約24倍速書き込みなどに対応している。

 プリインストールOSには64ビット版のWindows 7 Home Premiumを採用し、オフィススイートとしてMicrosoft Office Home and Business 2010もプリインストールされる。

 なお、直販のソニーストアで販売されるVAIOオーナーメイドモデルでは、CPUにCore i7-2820QM(2.3GHz/最大3.4GHz)やCore i7-2720QM(2.2GHz/最大3.3GHz)を選べるほか、8Gバイト/6Gバイトのメモリ容量、256Gバイト/512GバイトのSSDなどが搭載できる。

 また、デジタルカメラなどをかざすだけで最大560Mbpsのデータ転送が行えるTransferJetとFeliCaポートの追加、英字配列のバックライト付きキーボード、公称約4時間駆動のLバッテリー、64ビット版Windows 7のエディション選択、Adobe Creative Suite 5 Production Premiumの搭載などが可能だ。

VPCF219FJ/BIのデバイスマネージャ画面

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