キーボードはテンキー付きで、VAIOノートでおなじみのアイソレーションキーボードを採用する。
キーレイアウトは特にクセのない6段配列で、キーピッチはほとんどのキーで約19×19ミリ、キーストロークは約2ミリを確保している。カーソルキーは小さいが、きちんと1段下げて配置しているのでタイプミスは少ないだろう。レギュラーキーの右端とテンキーの左端の間は約5ミリとあまり広くはなく、慣れないうちは少し気になるかもしれない。ただ、キーボードユニットのたわみなどはなく、スイッチの感触も良好だ。
なお、前述の通り、VAIOオーナーメードモデルでは英字配列のバックライト付きキーボードも選択できる。照度センサーの内蔵により、暗い場所で触れると、自動的にキーボードのバックライトが点灯する仕組みだ。
一方、キーボードの上部には、タッチセンサー式のAVコントロールボタンと、3D立体視をオンにする「3Dボタン」(詳しくはレビュー前編で紹介)、サポートソフトの「VAIO Care」を起動する「ASSISTボタン」、リコメンド機能付きのメディアプレーヤーソフト「Media Gallery」を起動する「VAIOボタン」も設けられている。また、少し離れた場所で映像や音楽を楽しむ場合は、付属のリモコンで対応できる。
キーボードの手前には、2ボタン式のタッチパッドがある。パームレストと一体になっており、細かいディンプル加工で操作可能な領域を示している。タッチパッドのサイズは90(横)×48(縦)ミリと十分な広さで、指の滑りはまずまず。左右のクリックボタンは一体型で、かなり長いので端のほうを少し意識して押す必要がある。
タッチパッドにはアルプス電子製のドライバが導入されており、パッドの右辺/下辺をなぞることによる上下/左右スクロール機能のほか、画面をはじくような動作で写真送りなどを行うフリックナビゲーション、2本指の開閉でズーム/パンを行うピンチズーム、画像の回転などを行うピボットローテーションなど、マルチタッチジェスチャー機能が利用できる。
なお、ボディは全体的に光沢ブラックだが、キートップとパームレスト、タッチパッドはマットな仕上げなので、キーボード周辺が指紋でベタベタになってしまうようなことはない。デザインを重視しながら、使い勝手への細やかな配慮が感じられる部分だ。
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