「VAIO F(3D)」徹底検証(後編)――3DノートPCの本命か?4倍速フルHD液晶+3D立体視+第2世代Core i7+外部GPU(4/4 ページ)

» 2011年03月24日 16時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

動作時の騒音、ボディの発熱、バッテリー駆動時間は?

 動作音のテストについては、アイドル時では静かな場所でファンが回っていることが認識できる程度だが、高負荷になるとかなり大きな音がした。特にGPUに負荷がかかる3DMark06の実行中は動作音が大きい。

 一方、発熱の処理は優秀で、ボディ表面のどの部分も30度を超えることはなかった。ファンを積極的に回すぶん、ボディはしっかり放熱できている。ただ、今回テストしたのは発売前の試作機なので、今後はファンコントロールが調整される可能性もあるだろう。

騒音テストの結果(写真=左)、発熱テストの結果(写真=右)

 バッテリー駆動時間のテストは、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。Windows 7の電源プランはバランス、ディスプレイ輝度は40%、BBenchの設定は「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」だ。無線LANでインターネットに常時接続し、WebブラウザはInternet Explorer 8(32ビット)を使用した。

 この条件でのテスト結果は約2時間5分だった。据え置きでの利用を前提とした大型のノートPCなので、屋内を移動しながらちょっとバッテリー駆動する程度ならば、これで問題ないだろう。

パーソナルなオールインワン3Dマシンとして出色の仕上がり

 VAIO F(3D)の店頭販売向け標準仕様モデルであるVPCF219FJ/BIは、実売価格が25万円前後となっている。継続販売される従来機の上位モデル(VPCF149FJ/BI)は発売時に実売価格が23万円前後だったので、2万円ほど上乗せされたことになる。

 VPCF149FJ/BIはAdobe RGBカバー率100%の液晶ディスプレイを搭載し、Adobe Photoshop Elements 9やAdobe Premiere Elements 9などをプリインストールするクリエイティブ用途向けの仕様なので、単純には比べられないものの、第2世代Core i7を筆頭に最新のスペックを備えつつ、クオリティの高い3D立体視機能まで提供していることを考えれば、妥当な価格設定に思える。

 とにかく、クロストークがぐっと抑えられた3D立体視で見るHD映像の美しさは、間違いなくPC環境で最高級だ。これを見れば、PCで3Dの導入はまだ早いと感じていたユーザーも欲しくなるかもしれない。また、HD映像に対応した2D→3Dリアルタイム変換機能や3Dボタン、3Dトランスミッターの内蔵など、使い勝手も非常に優れている。3Dコンテンツの再生と立体視表示がこれだけで行なえるだけでなく、HDMI経由で3D対応テレビに出力することも可能だ。

 Blu-ray 3Dや3D撮影が可能なデジタルカメラなど、3Dコンテンツに触れる機会も多くなってきているだけに、本格派の3D立体視が手軽に体験できるパーソナルな3Dマシンとしての魅力は大きい。ハイエンドモデルだけに値が張るが、現時点で3D立体視の品質を優先してPCを選ぶのであれば、これで決まりといっても過言ではないだろう。

前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月13日 更新
  1. 6500円でデスクに新風! Thermalrightの小型液晶がヒット、背景にメモリ高騰? (2026年02月09日)
  2. ワコムが安い? 驚きの2025年を振り返り メモリ高騰におびえる2026年の「自作PC冬眠」と「次世代CPU」への期待 (2026年02月12日)
  3. キンタロー。も驚くほぼ「入力ゼロ」の“次世代”確定申告 2026年の弥生は3つのAI活用とデスクトップ製品強化を両輪に (2026年02月12日)
  4. 元Appleのジョナサン・アイブが手掛けるフェラーリ初EVの内装デザイン公開 物理ボタンとデジタルの融合 (2026年02月10日)
  5. 新ARグラス「XREAL 1S」を試す 解像度と輝度が向上、BOSEサウンドで没入感アップ “3D変換”も大きな魅力 (2026年02月10日)
  6. マウス社長が3日間“フル参戦”した理由とは? 大阪・梅田のど真ん中で起きた“eスポーツ×地域振興”の化学反応 (2026年02月11日)
  7. アイ・オー、拡張ドック機能を備えたType-C接続対応の27型4K液晶ディスプレイ (2026年02月12日)
  8. ASRock、“CPU起動トラブルを解決”するSocket AM5マザー用のβ版BIOSを公開 (2026年02月10日)
  9. 「雲」から降りてきたAIは「パーソナル」な存在になれるのか――開催から1カ月経過した「CES 2026」を振り返る (2026年02月12日)
  10. 梅田の街がeスポーツに染まった3日間――「Osaka GeN Scramble」で見えた、地域とデバイスが融合する最新イベントの形 (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年