第3回 「VAIO P」と競馬のオイシイ関係第2世代VAIO P ロードテスト(1/2 ページ)

» 2010年10月26日 10時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

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「VAIO P」を競馬場で使ってみたい

千葉県船橋市の中山競馬場にて。競馬場の芝に「VAIO P」のグリーンがよく映える?

 ロードテストの第3回は、「VAIO P」をJRA(日本中央競馬会)の競馬場に持ち込んで使ってみた。熱しやすく冷めやすい傾向にある筆者にとって、競馬は数少ない長期で継続している趣味だ。VAIO Pを欲しかった理由の1つには、競馬場に持って行って活用したいという思いがあった。

 競馬にあまり関心がない人は、VAIO Pと競馬の組み合わせにピンと来ないかもしれない。しかし実のところ、競馬とIT/PCとの相性はとてもよい。今や予想検討も勝馬投票券(いわゆる馬券)の購入もITを駆使して行なうのが当たり前の時代だ。気楽にどこへでも持ち運べて、立ったり座ったりとさまざまなスタイルで利用できるVAIO Pは、もちろん競馬場でも活躍してくれる。


VAIO Pを競馬で活用するためのソフトウェア環境

 さて、VAIO Pでどのように競馬を楽しむかだが、「JRA-VAN DataLab.」などの競馬データ配信サービスが整備されており、活用ソフトと組み合わせることで、出走馬の過去の成績や詳細な血統をチェックできるほか、タイムの分析、特定レースの傾向調査なども行える。

 筆者はJRA-VAN DataLab.に対応した「TARGET frontier JV」というデータベースソフトを愛用している。JRAの電話・インターネット勝馬投票サービス「IPAT」と連携する機能を持っているため、出走表を取得し、出走馬の血統や戦績などをチェックしつつ予想を行い、買い目や金額を決めて投票するまで、このソフトだけですべてが完結するのだ。ソフトの機能や魅力について語ればキリがないので割愛するが、予想や投票だけでなく、競馬ライフ全般にも欠かせない存在になっている。

 もっとも、最近は馬券を購入するより、写真撮影が目的で競馬場に足を運ぶようになった。デジタル一眼レフカメラで競走馬の写真を撮るのが面白いのだ。しかし撮影メインで競馬を楽しむ場合、機材は重くなるし、撮影スポットを探し回りつつ、いちいち場内の投票所(いわゆる馬券売り場)へ馬券を買いに行くのは面倒に思えてくる。それでも目の前で馬が走っているのに勝馬投票をしないのは寂しい。

 そこで、TARGET frontier JVが動くPC、特にVAIO PみたいなミニノートPCが手元にあれば、撮影と勝馬投票を両立できるのではないか、と思ったわけだ。実際、その予想は的中した。

 どんな競馬用ソフトを使うにしても、ある程度一覧性がよくないと使いにくいため、液晶ディスプレイの画面解像度は重要だ。また、データベース系はストレージへのアクセスも多く、ストレージの性能も使い勝手に影響する。

 その点、気軽に持ち出せる小型軽量ボディに加えて、1600×768ドットと高解像度表示に対応した8型ワイド液晶ディスプレイを標準装備し、高速なSSDと複数のインターネット回線オプションが選べるVAIO Pの「VAIOオーナーメードモデル」(ソニーストア直販)は、ある意味、最強な競馬マシンだったりする。

定番の競馬データベースソフト「TARGET frontier JV」。フリーソフトだがデータを最新に保つには「JRA-VAN DataLab.」(月額1995円)への加入が必要。データのメンテナンスはオンラインで半自動で行なえる
出走馬の全成績、レース別の詳細成績など、関連データにサクサクとアクセスできる。成績画面などからJRAの公式映像配信サービス「JRAレーシングビュワー」(月額525円)の映像にアクセスして映像を表示させることも可能だ

JRAのインターネット投票サービス「IPAT」との連動機能があり、複雑な3連単のフォーメーション買いなどの買い目点数もすぐに分かるし、リアルタイムに取得したオッズから計算した仮想配当(当たった場合の見込み配当)も表示できる。IPATのIDやパスワードを一度登録しておけば、このまま投票が行える
VAIO Pの横に長い高解像度(1600×768ドット)をフル活用すれば、出走馬の血統や戦績などを並べて見比べることも難しくない。8型ワイド液晶にこの高解像度なので、表示は細かくなるが、一覧性の高さは大きな魅力だ

“頼もしき相棒”を連れて競馬場へ

筆者の撮影セット。ニコン「D3S」に望遠レンズ(AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VRと)、テレコン(Ai AF-S TELECONVERTER TC-17E IIまたはAi AF-S TELECONVERTER TC-14E II)が標準装備。バッグはthinkTANKphotoの「Airport Antidote v2.0」だ

 というわけで、競馬開催中の中山競馬場(千葉県船橋市)にやってきた。VAIO Pはカメラバッグの中での収まりがかなりいいし、雨具よりも場所を取らない。撮影機材に比べれば重さはほとんど感じないレベルだ。

 筆者が使っているVAIO Pは標準バッテリーを装着した構成なので、バッテリー駆動時間は長くないものの(公称値で約5〜6時間)、TARGET frontier JVで撮影の合間に予想をして、勝馬投票するくらいなら十分だろう。

 今回、VAIO Pはネックストラップで首からぶら下げて使った。もともと携帯電話用のネックストラップなので、VAIO Pをぶら下げたまま長く歩くのはちょっと怖いが、撮影時などに短時間でも両手がフリーになるのは大きい。VAIO Pより大きくて重いNetbookや通常のモバイルノートPCではこんな運び方はできないはず。ただ、今後はもうちょっといい運搬方法も考えてみたい。

Sony Style(ソニースタイル)
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