15.5型ワイド液晶ディスプレイ(1366×768ドット表示)を搭載する「VAIO C」シリーズは、外装に集光材を採用し、ボディのエッジや「VAIO」のロゴが光るユニークなデザインが特徴のスタンダードノートPCだ。
店頭モデル(CBシリーズ)は、光学ドライブで差別化された「VPCCB29FJ」と「VPCCB28FJ」の2モデルがラインアップされ、それぞれカラーバリエーションとしてオレンジ(D)、ブルー(L)、ピンク(P)、ホワイト(W)の4色が用意される。集光材を用いた外装はオレンジとピンクのモデルで、新色のブルーと春モデルから継続するホワイトはマットな質感になる。価格はオープン。実売価格は上位モデルのVPCCB29FJが16万円前後、下位モデルのVPCCB28FJが15万円前後になる見込み。7月16日に発売される予定だ。
VPCCB29FJの主なスペックは、CPUにCore i5-2410M(2.3GHz/最大2.9GHz)を搭載し、メモリが4Gバイト、HDDが640Gバイト、光学ドライブとしてBlu-ray Discドライブを搭載する。2011年春モデルと比較してHDDが500Gバイトから640Gバイトに増える一方、外部GPUのRadeon HD 6470Mが省かれ、CPU統合型GPUのIntel HD Graphics 3000を使う仕様に改められた。下位モデルのVPCCB28FJは、上位モデルの光学ドライブをDVDスパーマルチドライブにした構成だ。
インタフェースは、USB 3.0×1、USB 2.0×3、HDMI出力(3D対応)、マルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード、PRO対応メモリースティック対応)など。ネットワーク機能として、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとギガビットLAN、およびBluetooth 2.1+EDRを備える。本体サイズは、375.1(幅)×250.9(奥行き)×31.3(高さ)ミリ、重量は約2.85キロ。なお、外部GPUが省かれたことでバッテリー動作時間が延び、付属の標準バッテリーで約5.5時間、別売りオプションのSバッテリーで約7.5時間、Lバッテリーで約11時間の長時間駆動が可能になった。
OSは64ビット版Windows 7 Home Premium(SP1)、オフィススイートとしてOffice Home and Business 2010をプリインストールする。
スペックを細かく選べる直販限定のVAIOオーナーメードモデルは、店頭向けモデルと同じ15.5型ワイド液晶ディスプレイを搭載したVAIO C(CB)のほか、14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するVAIO C(CA)も用意される。
1920×1080ドット表示に対応したパネル(CB)や、1600×900ドット表示のパネル(CA)など、より高解像度の液晶ディスプレイを選べるほか、CPUにCore i7-2620M、GPUに外付けのRadeon HD 6470Mと、さらにハイスペックな構成を選択できるのが特徴だ。
また、カラーバリエーションも店頭向けの4色に加えて、ブラック、グリーン、レッドの3色が用意されている。グリーンとレッドは集光材を用いた光るデザインで、レッドは2011年夏モデルで追加された新色。このほか、ソフトウェア面でもオフィススイートの有無や、Photoshop・Premier Elementsのプリインストールなど、豊富なCTOメニューが用意されている。最小構成時の価格はVAIO C(CB)が6万4800円から、VAIO C(CA)が5万4800円からと、春モデルに比べて2万5000円ほど引き下げられ、さらに買いやすくなった。
| VAIO Cシリーズ店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
| VAIO C | VPCCB29FJ/W・L・P・D (4色) | 2スピンドル | 新カラー、HDD強化、外部GPU非搭載 | Core i5-2410M (2.3GHz/最大2.9GHz) | 4GB (DDR3) | 640GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 16万円前後 |
| VPCCB28FJ/W・L・P・D (4色) | 2スピンドル | 新カラー、HDD強化、外部GPU/BD非搭載 | Core i5-2410M (2.3GHz/最大2.9GHz) | 4GB (DDR3) | 640GB | 64ビット版7 Home Premium (SP1) | 15万円前後 | |
| VAIO Cシリーズ店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
| シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
| VAIO C | VPCCB29FJ/W・L・P・D (4色) | 15.5型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | Blu-ray Disc | CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約2.85キロ |
| VPCCB28FJ/W・L・P・D (4色) | 15.5型ワイド | 1366×768 | Intel HM65 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | Office Home and Business 2010 | 約2.85キロ | |
2011年PC夏モデル:ソニーが「VAIO」夏モデルを発表――13.3型モバイル上位機、3D対応の液晶一体型、新デザインノートが登場
2011年PC夏モデル:高解像度液晶+Exmor CMOSカメラ+新色の上位機を加えた13.3型モバイル――「VAIO S」
2011年PC夏モデル:15.5型/14型クラスの主力ノートがフルモデルチェンジ――「VAIO E」
2011年PC夏モデル:第2世代Coreに完全移行、テレビなしモデルも用意した16型クラスノート―― 「VAIO F」
2011年PC夏モデル:新色“ボルドー”を追加した11.6型モバイルノート――「VAIO Y」
2011 年PC夏モデル:“スグつくTV”とPS3連携の3D対応、24型大型画面の高性能地デジPC──「VAIO L」
2011 年PC夏モデル:「おまかせ・まる録」対応、カラバリ豊かな“カンタン”地デジボードPC──「VAIO J」
2011年PC春モデル:ソニーが「VAIO」春モデル第2弾を発表――3D立体視、新モバイル、集光ボディ、新テレパソ
完全分解×開発秘話:“Z”に肉薄した新型「VAIO S」のフルフラットボディを丸裸にする
まさに下克上のパワーとスタミナ:新型「VAIO S」徹底検証(後編)――その性能は“Z”を超えたのか?
第2世代Core i+GPU切り替え+クアッドSSD+フルフラットボディ+長時間駆動:新型「VAIO S」徹底検証(前編)――VAIO初“Sandy Bridge”モバイルの出来栄えは?
性能もキラリと光るか?:新型「VAIO C」徹底検証(後編)――新素材の蛍光ノートをじっくりテストする
節電しながら目立てます:新型「VAIO C」徹底検証(前編)――“電気なしでボディが光る”個性派ノート
4倍速フルHD液晶+3D立体視+第2世代Core i7+外部GPU:「VAIO F(3D)」徹底検証(後編)――3DノートPCの本命か?
2DのBlu-rayも地デジも3D変換:「VAIO F(3D)」徹底検証(前編)――さすがに“4倍速フルHDの3D映像”は格が違った
2つのテレビ機能+新感覚のタッチ操作が楽しい:新型「VAIO L」徹底検証――“テレパソ”の弱点を克服した24型ボードPC
2011年PC春モデル:第2世代Core i+クアッドSSD+フルフラットボディの新モバイルノート――「VAIO S」
2011年PC春モデル:ソニー初の3Dノートは4倍速駆動で高画質化――「VAIO F」
2011年PC春モデル:“光るボディ”と豊富なカラバリ、外部GPUやUSB 3.0搭載のスタンダードA4ノートPC──「VAIO C」
2011年PC春モデル:すべてが新しくなった24型フルHD液晶一体型PC――「VAIO L」
2011年PC春モデル:ソニーが「VAIO」春モデルを発表――売れ筋モデルに注力、AMD Fusion APU搭載機も
2011年PC春モデル:AMD Fusion APU搭載の11.6型モバイルノート――「VAIO Y(YB)」
2011年PC春モデル:基本性能を強化したコンパクトノートPC──「VAIO S」
2011年PC春モデル:16.4型フルHD液晶を搭載するクリエイティブノート――「VAIO F」
2011年PC春モデル:CPU性能を強化したカラフルノートPC――「VAIO E」
2011年PC春モデル:“1台3役”の21.5型ワイド液晶一体型PC――「VAIO J」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.